Live・音楽
AmazonPrimeMusicの『今週のディスカバリー』を聴いていて凄いのを見つけた。その名は「キヲク座」。誰もが知っている童謡を、大胆なリハーモナイズと再構築したリズムによって全く新しいものに生まれ変わらせている。そのシンプルにしてセンスの塊のような…
1990年の『New Moon』あたりから長い低迷期(個人的見解)に入った大貫さん。それを打破しようと前作ではかつての盟友坂本龍一と久々にタッグを組むも、低迷を打破するには至らぬ印象。音楽的な迷いの時期はまだ続くのだろうか? 21. ATTRACTION('99) 2年…
前作までの小林武史プロデュース3部作で売れ線路線を狙うも成功したとは言い難い。ここからどんな方向に舵を切るのか。 18. TCHOU('95) 前作までのポップな売れ線が失敗したことの反動か、ここでは一気にマニアック路線に振り切る。こうして考えると何かと…
それまでのヨーロッパ路線から脱却し、様々な音楽性に手を広げて試行錯誤を続ける時代に入った。 14. PURISSIMA('88) 前作でのギターポップなサウンドからここでは再びゴージャスなオーケストラサウンドに回帰する。しかも今作では徹底して生音にこだわり…
前作『Copine』を最後に長年に渡るパートナー坂本龍一から離れ、ここから多岐にわたる音楽路線を歩んでいくことになる。 10. Comin' Soon('86) 何故かこのアルバムだけサブスク配信されていない。当時結構好きでよく聴いていたはずなのだが、手持ちのCDを…
前に注文していたがコロナの影響で入荷が遅れていたマイクがようやく届いた。10数年ぶりにマイクを買うにあたって色々迷ったが、マイクの世界はとにかく上を見たらキリがないので、どこに妥協ポイントを置くか。しかし考えてみると昔のように家に誰かが歌い…
さて、4月いっぱいで緊急事態宣言前に請け負った仕事が全て片付き、5月からは晴れて事実上の無職の身となった。そして緊急事態が更に1ヶ月延長されたことで、最低でもこの5月中は全く仕事がないことが確定した。おまけにこの無職状態がいつまで続くのか、そ…
『Smoochy』は1995年発売の坂本龍一12枚目のソロアルバム。当時の教授はマーケットを意識していたようで、前作『Sweet Revenge』に引き続き今作も「売れ線」狙いで、他のアルバムで見られる先鋭さや難解さは影を潜めた、彼の全キャリアの中でも最も美メロ・…
言わずと知れたYMOの3rdアルバムにして唯一のライブ盤。 夢中になってYMOを聴いていた当時は、このライブ盤はスタジを録音盤と比べてやや音がチープだな〜などと思っていたが(まあ実際そうなんだけど)、年を経るにつれてこのアルバムの愛おしさは増すばか…
松任谷由実 - リフレインが叫んでる 1988年。時はバブル絶頂期、この曲が街中で流れていたのを覚えている。 この映像に出てくる若者たちはたぶん同世代だと思うが、こうしたDCブランドに身を包んでユーミンの音楽とともにバブルを謳歌する、今で言う「リア充…
今年のグラミー賞に挾間美帆さんという日本人がノミネートされていることを知った。どんな人なのか知らなかったので、ためしに『ザ・モンク:ライヴ・アット・ビムハウス』というアルバムを聴いてみた。 ややややや!!!これは凄いぞ!!! 1曲めの『セロニ…
音楽制作環境を整えるにあたって、10年前に使用していた音源ソフトたちの大オーソライズ大会実施中。 10年前のソフトなんてほとんど使えなくなっているだろうと諦めていたが、ところがどっこい、ほとんどのソフトが今も同じように使えることが判明。やっぱり…
2020年になりました。あけましておめでとうございます。 山梨に移住して6年目に入った。そもそもの移住の目的は、都会の煩わしさから逃れ、自然に囲まれて落ち着いた環境でじっくり腰を据えて音楽を作れるように、だったはず。しかしながらいざこちらに暮ら…
KORGの歴代の銘機を集めたソフト音源KORG Legacy Collection。10年以上前に愛用していてM1とかMonoPolyとかめちゃめちゃ重宝してよく使っていた。 最近これを10年以上ぶりに立ち上げてみて、さすがにもう使えないだろうと思ったら、まだしっかりサポートは続…
ベリンガーのアナログシンセDeepMind 6 をようやく箱から出した。早速音出ししてみたけど、プリセットが沢山ありすぎてまだ全部聴ききれない。第一印象としてはプリセットはかなりエフェクト込みなのでエフェクトを切った時にどうなるか。フィルターの効き具…
今更ながらスティーヴィー・ワンダーの『Songs In The Key Of Life』の凄さに衝撃を受けている。神がかり的な楽曲と演奏と歌、その全てが素晴らしすぎる。実は自分はスティーヴィー・ワンダーは主にベスト盤で聴いていて、アルバム単位では『Talking Book』…
J☆Dee'ZがJewelに改名して初のツアー、~Unveiling~の静岡公演に行ってきた。 自分にとっても突如改名を発表した6月のライブ以来、Jewelのライブとしては初めてということで大きな期待を持って臨んだが、しっかりその期待に応えてくれた。 毎回見るたびに進化…
知らぬうちにマイルス・デイヴィスの新アルバムが出ていたらしい。とはいえお蔵入りになったものなのであまり期待しないで聴いたら、これ、めっちゃいいじゃん!時期的には1986年、マイルス最晩年の『Tutu』の頃らしい。この時期のマイルスは個人的にはあま…
前作までのいわゆる「ヨーロッパ3部作」で世界を確立した大貫さん。これ以降は格別ヨーロッパにとらわれることなく、更なる幅を広げた独自のポップ路線を広げていく。 7. Signifie('83) 前作『Cliche』でついに本場フランスレコーディングを果たしついにモ…
78年の『MIGNONNE』発表後、2年間の空白期を経た大貫妙子は、それまでのイメージからガラリと変貌して復活した。ヨーロッパをテーマにした彼女の音楽性はその後そのまま彼女のイメージそのものとなり、ここから彼女の快進撃が始まる。 自分が彼女の音楽に初…
J☆Dee'Z(ジェイディーズ)待望の1stフルアルバム『Jewel』が2月にリリースされた。 新曲は4曲であとは全て既発シングル曲で、デビューからこれまでのキャリアをまとめたJ☆Dee'Zのベストアルバムと言える内容。しかし冒頭からいきなり新曲が2曲連続して始ま…
ユーミンのアルバム全てを聴き終わって、次は大貫妙子を制覇したいと考えた。 自分にとっては特に80年代は生活の中心にあったと言っても過言ではないくらいに聴きまくっていた大貫妙子だが、90年代以降はすっかりご無沙汰してしまっていたので、これを機会に…
昨日のユーミン武道館から一夜明けても未だその余韻から醒める気配がない。 とにかくその舞台装置、演出、衣装、そして何より優れた楽曲、これほどあらゆる方面で観客を楽しませてくれるエンターテインメントショウは他を探しても中々ないのではないだろうか…
去年の9月にサブスクリプション音楽配信サービスで全アルバムが配信されたのをきっかけに、これまでほとんど聴いてこなかったユーミンをこの機会に聴いてみようかなと軽い気持ちで思い立った。 正直、ユーミンは以前はあまりいい印象がなく、それどころかど…
赤坂グラフィティでの最後のペーソス艦隊ライブが無事終わった。 演奏自体は今まで感じたこともない緊張の中どうにかこうにかこなしたが、それ以上に、わざわざ駆け付けて来てくれた当時一緒に頑張っていた仲間たちや待ちわびて下さっていた方々と沢山再開す…
ライブハウスの名店、赤坂グラフィティがこの5月の連休をもって閉店する。自分が12〜13年前にやっていたペーソス艦隊というユニットのホームグラウンドで、当時は大変お世話になった思い出深い場所。この度の閉店に伴い、ラスト週にありがたいことに久しぶり…
J☆Dee'Z春ツアー全7公演の5公演目、静岡 LIVE ROXY に参加してきた。自分にとっては1発目の新宿ReNY以来ちょうど1ヶ月ぶり。 新宿の時にもう既に「最初から仕上げてきたな〜」と驚いたが、ツアーを重ねながらJ☆Dee'Zはハーモニーを徹底的にブラッシュアップ…
1973年の『ひこうき雲』から2016年の『宇宙図書館』まで、実に43年間に及ぶユーミンの全てのオリジナルアルバム38枚を辿ってきたが、その間2003年にユーミンが他者に提供した楽曲のセルフカヴァーアルバムがあった。全曲新録でおまけにかなりクオリティも高…
長きに渡って荒井由実デビュー作『ひこうき雲』から1作ずつ追ってきたアルバムレビューもついに最新作までたどり着いた。 時代はいよいよ2010年代。還暦を迎えようとするユーミンである。 37. POP CLASSICO('13)松任谷由実 冒頭、オーケストラのチューニン…
J☆Dee'Zの9thシングル 『明日も、世界は回るから。/Re:100万回の「I love you」』がリリースされた。この記事はその時(去年の11月)に途中まで書いていたのだが、気がつけばもう次のアルバムがもうすぐリリースとなるので、慌てて公開することにする。うっ…