チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

競馬

ギャンブル嫌いなのに競馬が好きってのは矛盾しているだろうか。

基本的に賭け事が好きではないのでパチンコも麻雀もしない。もちろん競馬もそれと同じでずっと敬遠していた。

それがいつから競馬を見るようになったんだろう?

かれこれ10年くらい前、久しぶりに再会した競馬好きの友人とよく仕事で顔をあわせるようになった。

会う度会う度熱っぽく競馬の魅力を語る彼の話を聞いて、G1レースのある日など何となくテレビで競馬中継を見るようになった。当時はちょうどナリタブライアン三冠馬となり、それが一般ニュースなどでも取り上げられていたので意外にすんなりと入り込むことができた。

とはいえ最初はレース体系や血統などもさっぱりわからず、競馬新聞などを見てもチンプンカンプンだった。しかしそれも同時進行で遊んでいたダビスタのおかげで自然と身に付いた。知識が身に付くにつれ格段に面白くなったが、それでもまだのめり込むというほどでもなかった。

のめり込むきっかけになったのはJRAの企画した美浦トレーニングセンター見学ツアーに参加したことだった。最初に訪問した馬の温泉施設で生まれて初めて間近で見たサラブレッドが、幸運なことに当時そこで休養中だったダンツシアトルという現役G1馬だった。その時はそれほどその有り難味がわからなかったけど、今思えばすげーことだよな。

更に決定的にしたのは、その勢いで北海道に牧場見学に行ってしまったこと。そこで馬と間近に触れあったことで完全に馬に「惚れて」しまった。

もうその頃には血統の奥の深さや競馬の歴史なんかの知識も付いてきて完全にのめり込んでしまった。

とはいえやっぱりギャンブルは嫌いなので馬券の方に興味はいかなかった。馬券よりも血統の持つロマンや一頭一頭の馬に関わる人のドラマ的要素、そしてレース展開の予想と騎手の作戦や厩舎の調教方法など、いわゆるスポーツ的要素に惹かれていった。まあ競馬場にライブで見に行く時は馬券を買っていると買っていないとでは興奮度が全く違うので少額だけ買う。JRAにしてみたらあまり歓迎できない客かも知れない。

でもさ、馬券なんて当たらんて~。トータルしたら必ず負けるようにできてるんだもん。

でもどの馬が勝つのか予想するのは本当に楽しい。レースが始まるまでワクワクする。レース展開の読みがピッタリ当たった時なんかはそれだけで気分がいい。少なくとも自分にとってその価値はお金じゃないんだ。