チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

品性~~~下劣!

安倍首相の退陣を受けて総裁選挙ののち、いよいよ福田政権がスタートした。

総裁選での麻生さんの予想外の健闘も、結果的には程よいガス抜き効果を果たしたようで、世論調査を見てもびっくりするほどの好意を持って迎えられてるね。

それにしても安倍さんが辞意を表明した途端に、これまでずっと息をひそめていた政界にはびこる魑魅魍魎たちが一気に息を吹き返して来て、久し振りに政界のドロドロした恐ろしい謀略や、生き馬の目を抜くかのような腹の探り合いと変わり身の早さを目の当たりにした。当の政治家たちはその姿が国民に晒されている事に気がついているのかねえ?

そうして出来上がった党三役(四役)人事を見てうなった。伊吹さんの幹事長だけは意外だったが、二階さん、谷垣さんはいかにもという感じ。しかし何といっても古賀さんである! 

野中さんというかつての親分を失い、郵政国会では仲間を見殺しにして逃亡して自分だけ生き残り、なんとか自民党に強引に居座ったものの、ほとんど失脚したとばかり思っていた。しかしそんな中ひっそりと力を貯めて機を窺っていたようで、今回では真っ先に動いて福田総裁誕生に大いに貢献した。

しかも当初提示された幹事長を自ら蹴り、選挙対策委員長というポストを新たに設けて、本来幹事長の持つ最も大きな権限である選挙の仕切り役を手中に収めた。これはマスコミなどの矢面に立つ事の多い幹事長と言うポジションを避け、実質的な権限だけを手に入れたという事で、いかにも古賀さんらしいね。だから要するに幹事長は別に誰でもよかったということで、あまりにも露骨ですごいなぁ。

そしてその古賀さんの後ろには間違いなく常に野中さんの姿が見えるのよ~。もうとっくに政界を引退した人が誰にも批判を受ける事ないポジションから権勢を振るう。怖いな~・・・。

安倍さんを引きずり降ろして福田待望論を誘導していたマスコミの方々、これでほんとにいいの? これがあなた方が望んだ姿だったのか???

戦後長年にわたって日本を支え続けて来た自民党も、その大きな功績をもってついに終焉の時が来たのかもしれないな。あとは大規模な政界再編を待つしかない。

そしてその後福田内閣の組閣があったが、これは色んな意味で期待はずれというか拍子抜けというか、ほとんど前内閣を引き継ぐ布陣。しかも好感度にかけては政界でもトップクラスの町村さんを官房長官に据える所は憎いね~。これじゃ批判のしようがないよな~。この辺が批判を徹底的に避ける福田さんの本領という所か。しかしいずれにしても、以前の年金未納問題の時に批判を受ける前にあっさりと官房長官を辞めたことでもわかるように、批判される事を極端に嫌うと思われる福田総理。安倍さんはあれだけの批判を受けてもひたすら耐え続けたのが、最後は刀折れ矢尽きて投げ出してしまった格好になったが、福田さんはそこまで耐えることはできるのか? 近い将来、何か問題が起きた時にあっさりと投げ出すような気がしてならないんだよね~。

しかし政権を担った以上は、責任を持って職務を全うしていただきたい! 頼んますよ、ほんと!!!

麻生さんは今後のために今回受けなかったのはまあ当然だろうね。

それまではこれ↓でも食べながら捲土重来を期待してるよ!

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ただその時までに果たして自民党が今の形で存在しているかは甚だ疑問だが。

ところで、安倍さんが辞任表明をしてしばらく、本屋で並んでいる週刊誌の表紙を見て我が目を疑った。

なんだこれは。

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「ずっと叩き続けて来た安倍をついに俺たちの力で引きずり降ろしてやったぜ!」と勝ち誇ってはしゃぎたくなるのはわかるが、それにしてもひどい。一体何様のつもりだ。ここまで品性を欠いたことをしてもいいのかね。

週刊朝日参院選のときもこんな人をバカにしたような事をやった前科がある。

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そして同じ朝日グループのAERAではこれ。

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週刊朝日に比べれば多少はデザイン的センスを感じるが、それにしてもこれだ。

本家朝日新聞でも社説で連日の安倍叩きを繰り広げた。

ここまで一人の政治家に対する憎悪をむき出しにした表現は今まで見たことがない。

政界もマスコミもその品性は地に堕ちた。

今こそ鶴光師匠にこのセリフを言って欲しい。

さあ皆さんご一緒に!

「品性~~~下劣!!!」