チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

大相撲はどこへ行くのか

何だかんだで書く機会がなかったが、大相撲秋場所が終わった。

ここ最近受難続きの相撲協会、ついに今場所前は大麻問題が炸裂して北の湖理事長が辞任してしまった。当事者である若ノ鵬、こいつはもう自業自得。擁護する気も起きない。

とばっちりを食った格好の露鵬白露山は、結局真相は闇の中だが世間的には限りなくクロの印象。

そんな最悪の状況の中、武蔵川新理事長が早々に打ち出した立ち合い「正常化」。

これのお陰で序盤戦は目を覆わんばかりのひどい相撲が目立った。

立ち合いに神経を使い過ぎて、肝心の相撲が全く地に足のついていない取組が非常に目立った。

ここ数場所何だかんだいわれながらも相撲内容は良かっただけに残念だった。

後半は何とか持ち直してきたので、場所前からの普段の稽古での徹底的な周知と慣れがされていれば、と思った。場所直前にいきなり言われても混乱するばかりだ。

場所中に混乱の極みにある力士を代表して朝青龍がこのことを指摘したら、例によってマスコミに寄ってたかって「謀反!反乱!!」などと叩かれまくってたな。当事者の立場に立った冷静な問題提起だと思ったのだが、マスコミは朝青龍に関してなら何でもかんでも叩くのだ。

その朝青龍も途中休場。余程ひじの状態が良くないようだ。

いっその事半年くらい休んでしっかりと治した方がいいと思うのだが、そんな事をしたらまた叩かれる事は目に見えている。辛い立場だ。

それにしても俺はやっぱり朝青龍が見たくて相撲を見ている事を痛感した。

朝青龍休場後はなんかどーでも良くなってしまったよ。

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そんな厳しい状況で優勝した白鵬は立派。

相撲内容も全く危なげなく、完全に白鵬時代が到来した。

相撲内容はかつての大鵬貴乃花タイプで決して面白みのある相撲ではないが、その分安定感は抜群。今後も優勝を重ねていく事だろう。

しかし千秋楽で今度は某ミュージシャンの支度部屋での騒動。なんだかな~。

その後のコメントがまた大人げない。

「俺様が折角来てやったのに」と言わんばかり。

問題は至極簡単な事なのだ。

「郷に入っては郷に従え」

この言葉を贈りたい。

これだけではまだまだ終わらない。

今度はまたしても若ノ鵬の「八百長記者会見」。

もーコイツはいい加減にしてくれ。金目当ての腹いせがミエミエではないか。

そもそも定期的に相撲の「八百長問題」ってのが騒ぎになるけど、そんなつまらん無粋な事言って一々騒がんでほしいのよ。

本当の相撲ファンは、別にそんな細かい事は気にしないもんだ。大関同士で終盤戦に星を回し合いする「大関互助会」なんて昔からある伝統的なものだし、千秋楽で7勝7敗の力士が勝つのも全て楽しみとして織り込み済みなんだよ。そんなのをいちいち八百長とは言わない。

そんな相撲を見ては「おいおいもっと上手くやれ~」と野次ったり、空気を読まずに勝ってしまう力士には「情のないヤツだな~」と愛情のこもった文句を言ったりする。昔からそういう楽しみ方があるんだよ、相撲には。

そもそもお相撲さんは一年中ほとんど行動を共にする同じ社会の一員同士。困った時に助け合うのは人情ってもんじゃないか。みんな「明日の我が身」を抱えているんだからさ。

横綱が星を買うってのも大昔からまことしやかに言い伝えられているが、これだって裏を返せばその横綱の強さの証明でもあるんだよ。週刊誌の記事を読んだって、対戦相手は「この人にはどうやっても勝てない」と思うからこそ「どうせ負けるのなら」と星を売るわけだし。

だってもし勝てるチャンスがあるのなら勝った方が絶対いいに決まってるだろ?

まあこれに関しては真偽のほどは定かではないがね。

とにかくあんまり無粋な事で騒ぎ過ぎるとつまらんのだよ~。

それにしてもこの若ノ鵬に関しては、なにもわからぬ20歳の子供をそそのかしている大きな影を感じる。大丈夫か?ソスラン!?