チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

改めて朝青龍

さて、書きたくてウズウズしていたのだが、大相撲初場所が始まっている。

今場所の注目は何といっても休場明けの朝青龍

場所前は盛んに『進退を賭ける』『引退危機』などと騒がれ、おまけに場所前の稽古では明らかな絶不調。当然休場確実と思われたが、その騒ぎをはね返しての出場には誰もが驚いた。

ももちろん驚いた。

出るからには無様な姿は見せられない。

それは本人が一番よく分かっていただろう。

でも実際朝青龍本人の口からは全くそれに関するコメントはなかったんだよね。

初日は見ている俺の方がもの凄い緊張感に包まれていた。

しかし、いざ土俵に上がって仕切りをする朝青龍を見て「おや?」と思った。

仕切りの動作一つ一つを、相手の稀勢の里の動きに合わせているのだ。

相手が塩を撒いたら塩を撒き、蹲踞の姿勢に入るのを動作を止めてじっと待ち、相手が蹲踞したら蹲踞する。

にらみ合いも相手がにらめばにらみ、目をそらせばそらす。

この緊張感の中、相手の動きを読もうとしているではないか!!!

館内のもの凄い歓声の中、朝青龍だけを見ていると、不思議な事にそこだけ静寂に包まれている気がした。

ほとばしるような気合いというよりは、内に秘めた静かな炎のようなオーラを感じたのだ。

こんな朝青龍は初めて見た。

そしていざ立ち合うと、絶好調時の動きにはまだ遠いが、朝青龍独特の類い稀な集中力と相撲勘は健在だった!

やっぱりこの男は凄い!!!

俺は流れる涙を抑えられなかった。

しかもこの今までにない土俵態度、あれだけ騒がれながらも朝青龍は着実に進化しているぞ!!!

その後の相撲も全盛期の動きには及ばぬものの、堅実に白星を重ねて来た。

そして昨日6日目ではついに、若手の曲者豊ノ島を相手に強い朝青龍が復活した!!!

これは・・・ひょっとしてひょっとするかもしれない。

そんな中、同時にこんなニュースが進行していた。

日本相撲協会:朝青龍の暴言、師匠を注意へ

殺人予告に関しては問題外だが・・・・・

・・・・・は?

・・・・・えぇぇぇぇぇぇぇ?????

なんで朝青龍が批判されてるんだ!!!???

『暴言』だって??朝青龍は被害者じゃないか!!!???

「殺してやる」と脅迫された者の心中を考えたことがあるのか???

そもそもこんな事件を生んだのは『朝青龍叩きキャンペーン』を煽り続けたマスコミの報道のせいだろう?

この犯人はその報道を真に受けてしまった大馬鹿者ではないか。

マスコミはその責任は感じていないのか???

本当に朝青龍に関するマスコミの報道は狂っている。

朝青龍はよくぞ長年この状況に耐えていると心から尊敬する。

それだけでも歴史に残る大横綱だ。

この朝青龍叩きは、昨今の麻生叩き、かつての安倍叩きと同質のにおいを感じるのだが、まあそれはまた今度。

こんなことにいちいち反応する理事長も理事長だが、相撲協会に対してこれだけ風当たりの強い現在の状況下では、形だけでも対応せざるを得なかったのだろう。

それにしてもやっぱり朝青龍がいるといないとでは、土俵の華やかさが全く違う。

先場所とはえらい違いだ。

やっぱり役者だな~。

そしてこの歓声を聞いてくれ!!!

本当に相撲が好きな人はよくわかっているよ。

どうか今まで叩いていた連中を見返して欲しい!

俺はそんな君の姿にモーレツに感動している!!!

頑張れ朝青龍!!!!!

俺は応援し続けるぞ!!!!!!!!!!

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