計り知れない才能に出会った時、人はその前にただひれ伏してしまうのだ。
先日、いつものように仕事で沢山聴く曲の中にたまたまこの人の名前があった。
コトリンゴ・・・?
初めて聞く名前だった。
特に気にも留めず、他の曲同様に何の予備知識もなく聴いてみた。
・・・・・!!!???
その音は一発で俺を打ちのめした。
なんだこれは!?
仕事柄、音楽を聴く時は隅々までほじくって分析して、「このコードは?」「この音色は?」「自分だったらどうする?」みたいな聴き方をしてしまうのだが、圧倒的な才能を前にした時、そんな意欲は一気に薄れ、ただただひれ伏し、無心に聴き入るだけになる。
その音を全身で浴びるのだ。心で感じるのだ。
感情が胸一杯に広がり、そして気がつくといつの間にか幸せな涙を流している。
まあ、仕事を忘れるわけにもいかないので、結局は隅々まで分解して聴いたんだけどね。
それにしても分解して聴けば聴くほど、「参りました」の言葉しか出て来ない。
コトリンゴのことをもっともっと知りたくなったので調べてみると、
おっとっと・・・坂本龍一プロデュースだって!?
う、うーむ、、、そうですか。
・・・俺は一生この人からは逃れられないんだろうなぁ。
全くそんな先入観なしで聴いたんだけどね。
まあそれはともかくにしても、この才能はタダゴトではない。
たたずまいや声が俺の大好きな斎藤由貴っぽいところがまたいいね。
やっぱりシンプルなピアノ弾き語りが一番彼女の世界を表現できるのだろう。
そのウィスパーヴォイスと才気ほとばしるピアノのギャップがもータマラン。
坂本龍一つながりというで、やはりどうしても矢野顕子と比較されてしまうと思うが、矢野顕子とはまた違った素晴らしい個性と、ひょっとしたら勝るとも劣らない才能を持っている(矢野顕子をこよなく愛する俺が言うのだから間違いない)ので、あまり周囲の評価は気にせず自分の世界を追求していって欲しい。
特に『じぇいぽっぷ』カァァ(いまだにこの言葉恥ずかしくて使えない)なぞというつまらんカテゴリとは無縁の存在でいて欲しい。
普段日本の音楽はほとんど聴かない俺が、久しぶりにCDを買おうとしている。
知り合い以外のCDを買うなんて一体いつ以来だろう?
と思ったら、Perfume以来か・・・意外に最近だったな
買ったらまた感想書きます。
↓彼女の真骨頂の弾き語り
↓涙が出るほど非の打ち所のない素晴らしい音の世界
4:50くらい、曲が終わりかけたと思った時に更にもうひと展開畳み掛けるのが素敵過ぎる
↓トリオもすげーカッコイイ
最後に「できた」って呟くのがカワエエ