チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

櫻と夕日と湖と

今年もこの季節がやってきた。

ここ数年、地元でとっておきの花見ポイントを見つけ、毎年ここでのんびり花見をするのが恒例行事になっている。

そこは、最寄駅がない大きな公園の更に奥まった所で、駐車場からも遠いので、ほとんど地元の人しか入って来ない穴場中の穴場。

なので、場所取りの必要もなく、俺の最も苦手な花見のドンチャン騒ぎとは無縁の場所だ。

この日も昼過ぎに到着した時にはわずかに家族連れがいたが、ひなたぼっこしながら昼寝をして目が覚める頃には、辺りには誰もいなくなっており、桜を心ゆくまで独り占めすることができた。

芝生の上に寝転がると、視界の全てが青い空と桜の花で占められる。

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こんな感じ

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空を全て覆い尽くす桜の花の下でひとしきり昼寝をして目を覚ますと、もう夕方の風が吹きはじめていた。

くしゃみをひとつ。

その公園から更に隣にある湖まで自転車を走らせる。

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あっという間に日は落ちようとしていた。

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桜の向こうに日はまさに沈もうとし、今が満開の桜の花は黄昏の光を浴びて、その姿を夜桜へと変えようとしていた。

振り向いて東の空を見上げると、いつのまにか月が高くまで上がっていた。

今宵の夜桜は月の光を浴びて益々妖艶さを増す事だろう。

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これだけ読むとどんだけ田舎に住んでんだ,俺?