随分経ってしまったが、先日約20年振りに『ケチャまつり』に行ってきた。
高校生の頃、姉貴に誘われて新宿で行われている『芸能山城組』という胡散臭い名前の団体主催の『ケチャまつり』に、半信半疑で初めて行った時を思い出す。
しかしそこで繰り広げられていた光景は、一発で俺をとりこにした。
当時ワールドミュージックブームが始まりかけていたころだったと思うが、ここで聴いたケチャ、ガムラン、ブルガリア合唱等々、生まれて初めて聴いたサウンドを耳にした衝撃は今でも忘れられない。
インドネシアの音楽は、その前にスネークマンショーのレコードでいち早く耳にしていた。
『戦争反対』に入っているガムラン、そして『BUNGA DAHLIA』というダンドゥットの曲。
どちらも初めて体験するサウンドに、いたいけな中学生の俺は計り知れない衝撃を受けた。
特に『BUNGA DAHLIA』は詳細不明ながらも、今聴いても震えが来るくらいの素晴らしい曲である。
と、試しにYoutubeをあさってみたら・・・あった!
中学生の俺の魂を振るわせたこの独特の歌い回しを是非聴いてみて下さい。
携帯の方はこちら↓
http://www.youtube.com/watch?v=kLzu2lnnVEU
さて20年振りに見たケチャまつり。
全て演じるのは日本人なので、本場モノと比べると違うのだろうが、それでもよくやっている。
特にガムランは、あの重低音と高周波は実際に生で聴かないと体感する事は不可能だろう。
やはりCDで聴くのとは身体に響き方が全く違う。
ケチャに関しては、昔はもっと大人数だったと記憶しているので、若干迫力不足だった。
聞くところによると、年々参加人数が減っているとの事。
確かに一人で歌ったり踊ったり演奏したり売り子さんになったり、それぞれが縦横無尽に一人何役もこなしている人もいて、なるほど大変そうだった。
それに、20年前のバブルの頃はスポンサーにも困らなかっただろうが、今は資金集めも大変だろう。
それを考えるとよくぞこんなにも長く続いていると驚く。
今後もその灯を絶やさず是非頑張っていただきたいものです。
↑やはりガムランの迫力は生でこそ。
↑オタ芸のルーツはケチャなのか?