チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

7月に読んだ本

中原の虹 第一巻

     第二巻

浅田 次郎
ニッポン地下観光ガイド小島 健一 栗原 亨

中原の虹 第一巻中原の虹 第一巻
(2006/09/25)
浅田 次郎

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中原の虹 第二巻中原の虹 第二巻
(2006/11/02)
浅田 次郎

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さあ『蒼穹の昴』の再読も終わって、ついに大長編『中原の虹』に取りかかった。

登場人物がやたらと多いが、中でも中心となるのが張作霖

張作霖といえば、歴史の教科書で(授業で習った記憶はない)『満州某重大事件』と呼ばれた張作霖爆殺事件で、あの見るも無惨な客車の写真のイメージとともに名前は聞いたことがある程度で、実際どんな人物で何をした人なのかはほとんど知らなかった。

前作『蒼穹の昴』からずっとお馴染みだった西大后の死によって清朝が滅びようとしている中を、馬賊頭目として一気に頭角を現してきたこの張作霖が、ダイナミックな人物像で描かれている。

蒼穹の昴』の主人公、春児も健在で、この物語では幼い頃に生き別れとなった兄と妹の消息も語られ、その後の再会をも期待させる。

前作から通して非常に存在感の大きかった西大后が死んでしまうことで、清朝が大混乱に陥ったように、このお話も混沌具合を増してくる。

やはり歴史の教科書で名前だけは知っているけど実際何をやったかはよく知らない袁世凱孫文、張学良などキャラクターも豊富で、この後の展開がとても楽しみ。

物語は更に三巻,四巻へと続く。

それにしても光緒帝の「ちゅんる、ちゅんる」は泣ける・・・。

★★★★★

ニッポン地下観光ガイドニッポン地下観光ガイド
(2008/01/26)
小島 健一栗原 亨

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普段は気に留める事のない、というか全く気付く事のない、地面の下に秘かに広がる巨大な建造物や遺跡などをまとめた本。

地面の下にこれほどまでに別世界が広がっていたのかと、大きな衝撃を受けた。

そのうちのいくつかは手軽に見学出来るそうなので、近いうちに是非この目で見てみたい。

ダムに続いてまた面白い物を発見してしまった・・・。

★★★★