チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

おきゃいもの -その3-

長年生まれ育った東京を離れ、ルビコン川にも思えた荒川を越えてこのさいたまの地にやってきてかれこれ10年になる。

東京にいた時は夜中自転車で走っているだけで警官に止められたものだが、こちらでは夜中に全くパトカーを見かけなかった。

越して来ていきなり置き引きと自転車泥棒の洗礼にあった。

近所で空き巣は多発するし、なんて治安の悪いところだろうと思った。

何より驚いたのが、マンションの住民がエレベーターであっても誰一人として挨拶をしないところ。

東京にいた頃は住民から大家さんまでにこやかに挨拶を交わしていたのに、ここは人々の心まで寒いのかと、とても驚いた。

この10年間で地道にマンション内で挨拶運動を続けた結果、最近ではみんな挨拶するようになったし、数年前に知事が変わってから夜中にパトカーをよく見かけるようになった。

空き巣は相変わらず多いようだが、治安と雰囲気は少しずつ確実に良くなったように思う。

住み心地も、住めば都、まだ新しい街も段々便利になってきた。

そんなわけで、こちらに来た当初は全く家に人を呼ぶ事など考えていなかった。

おまけに当時はバンド活動をしていたので機材の出入りも多く、機材は増える一方で無計画に配置され、ほとんど整理整頓とは無縁の仕事部屋だった。

それが数年前にペーソス艦隊を始め、リリーさんがこの家にきて歌を録るようになった。

にもかかわらず部屋は以前の無計画配置のままだったが、「ま、りりーさんだからいっか」(リリーさんゴメン)てことでそんな乱雑とした部屋で歌ってもらっていた。

それが去年からスパマが始まり、うら若き乙女たちが家に来るようになり、そうも言っていられなくなった。

というわけで、10年目にして心機一転、初の部屋の模様替えをする事にした!

そんな折、ちょうど定額給付金が出たので、これを資金に作業机とカーペットを購入した。(大幅にオーバーしたけど景気回復に貢献したぞ!)

しかし買ったはいいものの、なかなか時間がなく、カーペットと机が段ボールに入ったまま何ヶ月も放置された部屋でしばらくは歌ってもらっていた。

そして先月、ようやく腰を据えて大掃除をする時間が出来たので、ついに大模様替えに着手!!!

その結果、三日がかりでようやく作業部屋が完成しました。

mystudio.jpg

雑誌やネットなどでよくある、よく整理された「私のホームスタジオ」みたいな写真を見ては、自分には無縁だと思っていたけれど、これでどうにかこうにか人様にお見せできる部屋になったよ

機材の量は以前より随分減ったので、かなりスッキリできた。

ちなみに右端に写っている骨董品のようなiBookは、仕事専用マシンとしてバリバリ現役ですよん。(2008.12.6の日記参照)

本来これに加えてmotif-RACKがあるんだけど、この時はGOING UNDERGROUNDにレンタル出張中でした。(もう返ってきてます)

スパマの音楽はこの部屋で日々産み出されています。

これからこの新しい環境でますますいい曲を作っていきますので、どうぞよろしくお願い致します。