2010.7.6
苫小牧駅に降り立つとひんやりとした空気。
やはり東京の蒸し暑さとは確実に違う。
15時間掛けて北海道まで来たんだな~と実感する。
ここからレンタカー屋まではバス。
実は自動車免許を取ったのはわずか4日前。
もちろん教官なしで運転するのも初めて、車を借りるのも初めて。
それがいきなりこんな知らない土地。
本当に俺に運転できるのか???
緊張感はピークに達していた。
そんな緊張感に包まれて駅前のバス乗り場へ。
ところがあまり時間がなくもう出発時刻ギリギリ。
駅前に降り立つもののとっさに乗り場がわからない。
とりあえず道を渡った乗り場の時刻表を調べると、事前に調べてきたバス系統と発車時刻が一致した。
ここだここだ。
ほどなくそのバスがやってきた。
安心して乗り込んでしばらく走るが、どうも事前に調べた地図の感覚とは逆方向に向かっている気がしてならない。
バス停を二三過ぎてさすがに不安になり運転手に尋ねると、「それ逆方向ですよ」!!!!!
なんてこった!!!!!!
「では次のバス停で降りて道を渡って反対側のバスに乗って下さい」
降りる時に料金を払おうとすると運転手さん、
「間違えて乗ってしまったんだから結構ですよ」
って言ってくれた。
なんて親切な運転手さんなんだ!!!
いきなり北海道の人の人情に触れて涙が出そうになった。
幸運な事に道路を渡ったバス停にすぐにバスがやってきた。
あとで調べてみると、苫小牧駅から目的地までの系統のバスが、上下方向全く同じ時刻に出ている事が判明。
バス系統番号だけ覚えて行き先までは記憶していなかったので、それで間違えて反対方向のに乗ってしまったわけだ。
親切な運転手さんのお陰で予定の時刻よりちょっと遅れてレンタカー屋到着。
このアクシデントのお陰でいつの間にか最初の緊張感は吹っ飛んでた。
そこで出てきた車がこれ。
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でけ~よ!!!
実は当初予約していたのはファンカーゴというちょっと小さめの車。
免許取り立てなので小回りが利く方がいいと思ったから。
しかし数日前にレンタカー屋から電話があり、ファンカーゴが故障したのでサニーに変更して欲しいとの事。
サニーか・・・ファンカーゴより随分大きいけど大丈夫かな...?
しかし他に選択肢はないので仕方なくOKした。
この時点で不安感が膨れ上がってきた。
しかし当日レンタカー屋に着くと、「サニーも故障してしまったのでこれにしてくれませんか?」
と言って出してきたのがこのVOXY。
デカイ!こんなんいきなり絶対無理!!!
と思ったが背に腹は代えられない。
実質的にかなりのグレードアップでこの料金でこのグレードの車が借りられるのはかなりお得でもある。
ここで緊張感はピークに達した。
ちなみに今回お世話になったレンタカーはワンズレンタカーというところ。
最近急速に増えているいわゆる格安系レンタカーだ。
中古車を使用する事で安さを実現している。
俺なんかは車は別に中古車でも何でもよく、「乗れればいい」なので、まさにうってつけ。
料金は4日間借りて何と12,000円という驚異的な安さ。
これでおまけにプラス500円でカーナビも付いてくる。
レンタカーがこれだけ安くなると、車を持っていなくても気軽にドライブが身近なものになるよね。
なんてったって一日2,600円で車が借りれて一日遊べるのは素晴らし過ぎる。
この格安レンタカーが出てきたお陰でこれから毎月ドライブに行こうという気になった。
少なくともペーパードライバーにはならなくて済みそう。
ガチガチに緊張しながら恐る恐るいざ出発。
若葉マークも高らかにまずは苫小牧港へと向かう。
目的は苫小牧名産ホッキ丼で有名なマルトマ食堂。
運のいい事に(?)平日特価なのか、目玉メニューが軒並み通常よりも安くなっている!
名物ホッキカレーと迷ったが、ここは折角なので色々な味が楽しめる贅沢な七色丼を注文。
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店内の壁と天井は有名人の色紙でギッシリ。
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キターーー!これが七色丼だ!!!
サーモン、ブリ、イクラ、ウニ、ホッキ、甘エビ、メヌキがドカンとこれでもかと乗っかってなんとこれで1,000円!!!
味の方もこの画像だけでこれ以上語る言葉を必要としない。
これだけで「北海道に来てよかった!」と心から思った。
心ゆくまで新鮮な海の幸を堪能したらしばらく港を散歩。
そして本格的に国道を走る前にこのデカイ車に慣れる為にしばらく港のだだっ広い駐車場で運転の練習。
どうにか車の操作にも慣れてきたのでいよいよ出発!
この車、図体はデカイが思っていたより乗りやすい。
道路も海岸線をほぼ一直線だし、非常に快適なドライブでありました。
こりゃキモチエーーーーー!!!
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白鳥大橋を渡り道の駅みたら室蘭でソフトクリームを食べながらしばし今後の計画を練る。
そして最終目的地は洞爺湖。
何故洞爺湖かというと、もう大昔の話だが、かつてKUSUKUSUというバンドをやっていた時、ツアーでここに泊まったことがあった。
KUSUKUSUというバンドはツアーに出ると必ず途中に空き日を作ってこういった風光明媚な観光地に宿泊するのを常としていた。
その時の洞爺湖の印象が素晴らしく、また来てみたくなったのだ。
宿は湖畔にあるごきらく亭というこじんまりとした宿。
一泊二食付きで5,130円という驚異の安さ。
そもそも俺は旅行に行った先の宿というのは必要最小限でいいタイプ。
とりあえず誰にも邪魔されず眠れればよく、高級宿のように至れり尽くせりサービスされたり贅を尽くした料理を出されたりしてしまうとかえってわずらわしくて、もーホットイテ!ヽ(o`皿′o)ノってなっちゃう。
といってもこのごきらく亭、値段の割には部屋は広さも清潔感も充分過ぎるほど、食事も充分、風呂に至っては道を挟んだ向かいの湖畔亭という同系列宿の展望大浴場を無料で使用できるという、非常にコストパフォーマンスに優れた宿だった。
今度また来るときも絶対この宿にしようと決めた。
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洞爺湖では毎晩花火があがる。
この花火も、湖畔亭のレストランや露天風呂から見ることができる。
それにしてもホテルの客、それも湖畔亭という大きい方のホテルで中国人観光客の多さにタマゲタ。
ロビーでもレストランでも大浴場でもあちこちから大声で怒鳴るように喋る中国語が飛び交っている。
下手したら客の半分近くは中国人かもしれない。
チャイナマネー恐るべし。