チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

突然ですが、-2-

さあお待ちかね(?)『30年越しのYMO好きな曲ランキング』いよいよBEST5の発表です。

まずは5位は『Castalia』('79)!

この曲、小学生の当時はよくわからなかったけど、高校生くらいになって突然ビビッときました。

教授独特のクラシカルなハーモニーと映像が浮かんできそうな陰鬱な世界。

オーケストラで聴いてみたいこの作品を、30年前にシンセサイザーだけで作り上げたこのセンスには最早ひれ伏すばかり。

何度聴いても音の隅々まで集中してしまいます。

4位は『ONGAKU』('83)!

一転して耳障りのいいポップなサウンドに乗って一見お洒落なんだけど実は複雑なコード進行に乗せて歌われる後期の名曲。

歌前に出てくるビル・ネルソンのギターのグッとくるフレーズが効いている。

そしてBEST3!

まず3位『Technopolis』('79)!

言わずと知れた泣く子も黙るYMOの代表曲。

俺の小学生の頃は竹の子族もクラスの女子の創作ダンスもみんなこの曲で踊ってたもんさ。

坂本教授の奏でるシンセブラスの複雑な分数コードバッキングが小学生の耳には新鮮で気持ちよく刺激的だった。

この映像は当時の夜のヒットスタジオ出演時。

サポートの矢野顕子さんが美雨ちゃんの産休のため橋本一子さんに代わっている時期の貴重な映像。

しかもしっかりバッチリ生演奏!

今こうして観ると教授のモジュレーションホイールの使い方が本当に上手いよね~。

完璧にシンセを使いこなしてる。

そして2位は非常に迷ったけど僅差で『東風』('78)!

当時流行のフュージョンと坂本教授らしいクラシックとそしてテクノサウンドが三位一体で融合した奇跡の曲。

こんな曲が作れる坂本龍一は本当に天才としか言いようがない。

オリジナル版ではこの当時まだ教授はローズピアノを弾いていたりとフュージョン臭が高い。

そしてこの映像は1979年グリークシアターでのライブ。

バンドのノリがすさまじい。

たぶんこの曲は同期は使っていないのでは?

渡辺香津美のギターが更にフュージョン臭を増している。

そして輝く1位の発表です!。

その曲とは…『PERSPECTIVE』('83)であります!!!!!

YMOラストアルバムの最後に位置するこの曲。

初めて聴いた時はその衝撃に完膚なきまで打ちのめされた。

何だこのコード進行は!?

今まで全く聴いた事のなかったこのコード進行。

これほどの衝撃を受けた事は未だかつてない。

今後ももうたぶんないだろう。

最後にこんな曲を残していくとは散開も仕方ないと納得させてくれた。

というわけで突然思い立ってお送りした独断と偏見にまみれた『30年越しのYMO好きな曲ランキング』。

いかがでしたでしょうか。

小学校六年生の時に初めて出会ったYMO、そのとき受けた衝撃の大きさはとても言葉では言い尽くせないものでした。

まさに自分が音楽を志す動機そのものでした。

その音楽は自分の血となり肉となり、その後の自分の人生を形作ったのがYMOでした。

こうしてたまに振り返ってみてもそのクオリティの高さには改めて驚くばかりです。

これからもずっと聴き続けていくのだと思います。

それが自分の喜びなのです。