より続く。
2012.6.23
翌朝は早起き。
道の駅に隣接している風蓮湖に沿って程よい散策路が整備されているので朝の散歩をすることにする。
歩いてみるとなるほど良いコースではあるのだが、途中倒木があったりと「散策」というにはちと厳しい感じ。
結構クタクタになりながら散策路の後半に差し掛かった時、こんな看板が。
ヒグマに注意。
げげっ、今頃そんな事言われても!
そこから根室市内に入り、朝食は市内のコンビニの駐車場で梅ちゃん先生を見ながらパンを。
そしていよいよ日本最東端納沙布岬へ。
最東端といっても更に東には北方領土があるんだけどね。
納沙布岬四島のかけはし。
本来ならばこの間から北方領土が見えるはずなのだが…。
それにしても霧雨が降りとにかく寒い!
視界も利かず北方領土はかろうじて歯舞群島の一番手前の水晶島の一部が見えるのみ。
しかしかつて自分たちの島だったこんな近くの島に長い間渡ることすら出来ないという現実を実際こうして目の当たりにすると改めて領土問題を考える。
根室という街は電柱の一本一本に「返せ!北方領土」というスローガンが書いてある街なのだ。
やはり実際に国境を接する街とそれ以外との温度差があることは実際に行ってみて初めてわかった。
この辺は沖縄とも通じるものがあるのだろう。
北方領土に関する資料を展示している北方館からは望遠鏡が並び気軽に北方領土を望むことが出来る。
北方館でもらえる北方領土視察証明書。
ニムオロ戦隊シマレンジャー!
寒くて震え上がった納沙布岬をあとにして、もう一度道の駅スワン44根室に戻る。
ここのレストランからは風蓮湖に佇むタンチョウを見ることが出来た。
本来のエスカロップはカキフライではなくトンカツが乗っている。
そこから一路知床半島へ。
右手にはずっとオホーツク海。
その先にはうっすらと国後島を望むこの道中の景色は素晴らしい。
夕方に知床羅臼に到着。
まだ明るかったので行ってみたかった野天風呂熊の湯へ。
その名の通りいかにも熊がうろついてそうな森の中にある野趣あふれる露天風呂。
これが素晴らしい!
周囲を鬱蒼とした森に囲まれて渓谷と鳥の声を聞きながら浸かるお湯はもう最高。
ただものすごく熱い。
だからといってあんまりうめてると地元の人に怒られるようだ。
そう、地元の人もたくさん利用する誰でも無料で入れるというのがまた素晴らしい。
この熊の湯の隣にあるキャンプ場に貼ってあった張り紙。
またしても熊出没のお知らせ。
で、6月23日って…?
今日じゃん!!!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
温まった身体が一気に冷めた。
熊の湯では身体は洗えないので、その後ちゃんとした温泉施設へ。
本日の湯はらうす第一ホテル。
その後道の駅知床らうすに行き、そこのレストランで夕食。
注文したのは地元の漁港で穫れた新鮮な海の幸定食。
これが激しく美味かった!!!
中でもタラバガニの卵を漬けたやつが絶品。
あまりに美味しいのでお店のおねえちゃんに「これおいしいね〜」と言ったら、サービスでそれだけもっと持ってきてくれた。
嬉しいなぁ。
その日はそのまま道の駅知床らうすにて車中泊。
2012.6.24
翌日は早起きできたので朝早くから行動。
お目当ては途中二箇所ある海に面した露天風呂。
しかしそのひとつのセセキ温泉はオープンは7月からということでまだ入れなかった。
もう一つの相泊温泉は車で行ける行き止まりの直前にあった。
この通り、簡易掘っ立て小屋で覆われているが前面はオープンで目の前はもう一面の海!
入るのには勇気がいるが入ってしまえばこれが最高!
目の前の海を見ながら朝風呂はこの世の極楽。
これも無料だなんて素晴らしすぎる。
しかしここもとにかく熱い!
地元の人がよく来るようで、やっぱり水で埋めていると怒られるのは一緒。
ここが車で行ける行き止まりの相泊。
ここから先は野生の熊の生息地帯なので自己責任で入って下さいとのこと。
全く人に動じない白鳥さんがいました。
心ゆくまで朝風呂を堪能して出発。
この知床峠は素晴らしい景色…のはずなのだが、視界ゼロ。
何も見えず。
知床半島にはもうそこら中に鹿が歩いてる。
平気で道路も横断するので気をつけなければいけない。
知床五湖といってもとにかく熊の生息地帯なので、全てを見学するにはガイドの随伴が必要とのこと。
なので一般観光客が安心して見学できるように途中まで立派な木道が完備されている。
ここには電流が流れているので、たとえクマが来ても登って来られず安心とのこと。
知床五湖のうち一つだけ見ることが出来ました。
そして今度は半島のこちら側の車で行ける突き当たりにあるカムイワッカ湯の滝。
この滝も実は温泉でもっと上流の方に行くと実際に入れないこともないらしいのだが、そこまでの気力はない。
水に触れてみると確かに生暖かかった。。
その辺の道路上には鹿の他にもキツネもよく出没する。
多分エサをあげる人がいるんだろうね。
そして写真には撮れなかったけどついにクマにも遭遇!
堂々と道路を横切って山を登っていった。
そこからオシンコシンの滝へ。
最初間違えて滝の上の方に出てしまったのだが、ここには鹿が食べられた残骸が転がっていて非常に怖かった。
それってやっぱクマしかいないだろう???
知床半島をほぼ半周し、夕方には網走に到着。
ここの道の駅のおねえさんにおいしい店を聞いたところ、真っ先に出てきたのが食事処いしざわ。
もちろん一も二もなく行ってみることにした。
お店はカウンター席しかない小さな店だが、常連客が多くて混んでいた。
注文したのはウニ丼とキンキの煮付け。
今回初ウニ丼!!!
1,700円。
良心的なお値段。
そしてキンキ!
こちらは2,000円。
どちらも激しくおいしゅうございました。
満腹になったあとはお風呂へ。
本日のお風呂は網走観光ホテル。
網走は本当にいい街でした。
是非また来てみたいと思いました。
へ続く。