チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

でも

非常に個人的な話になるが、国会前で大騒ぎする若者たちを見るにつけ、なんともいえない居心地悪さと気恥ずかしさといたたまれなさを感じてしまう。

その理由は彼らの中に同じくらいの年齢の自分の姿を見るからだと思う。

自らを振り返ると思わず頭を抱えて叫びだしたくなってしまうが、あの年代特有の「権力こそ悪」という反体制意識、自らの信じる「意識の高さ」とそれに基づく根拠の無い無謬性と正義感。

誰もが一度は通る道。

もし今自分が彼らの年代だったらたぶん間違いなくあの中にいたであろうことが容易に想像できて冷や汗が出る。

とはいえあの年代にとって反体制はある意味正義であることは確かでもあり、今の自分とは考え方が異なるにもかかわらず彼らに対して批判的な事を言う気になれないのはこれが理由。

それどころか「戦争法案」などという共産党そのまま受け売りコピーの見当はずれのスローガンでなく、きちんと国旗を掲げての本当の意味での学生たちの憂国の抗議活動だったならばもっと応援できたのにと残念でならない。

願わくは、彼らを利用しようと虎視眈々と狙っている背後の勢力に煽られおだてられこれ以上暴走することのない事。

そして10年後20年後に、彼らにとって今のことを思い出すたび頭を抱えて叫びだしたくなるような黒歴史にならず、誇りを持って語れることを祈ります。

まあ大きなお世話だが。