チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

ハービー・ハンコック『Lite Me Up (1982)』

最近70〜80年代のハービー・ハンコックにハマっている。
自分にとってハービー・ハンコックとの初めての出会いは83年の大ヒットした「Rockit」。あのそれまで聴いたこともないようなサウンドと奇妙なPVは衝撃的だった。

 

 

その後、このヒップホップを教えてくれたおじさんが実はとんでもないジャズピアニストであることを知り、後追いでマイルス・デイヴィスクインテットの諸作品や、ソロ作品にたどり着いてむさぼるように聴いた。(「処女航海」よりも「スピーク・ライク・ア・チャイルド」が好き)

 


とはいえよく聴いたのはこの時期のものばかりで、どうも70年代以降のエレクトリック期までは耳が向かなかった。

しかし数年前に『Sunlight (1978)』の歌うボコーダーにシビレたのを皮切りに、次第にこの時期のものも聴くようになり、最近『Lite Me Up (1982)』を聴いて更にヤラれた。
モロ80年代西海岸サウンドのこの作品、当時昔からのファンにはボロクソに叩かれたであろうことは容易に想像できるが、そこはハンコックさん、ロッド・テンパートンやデビッド・フォスターTOTOのメンバーなどを迎えたクオリティはハンパない。
中でもこの曲のカッコよさはどうだ。スティーリー・ダンを彷彿とさせるね。

 


長い時代を経た今だからこそその素晴らしさが再評価されるべきアルバムなのかもしれない。

その他の70〜80年代のアルバム、一通り聴いたがどれも素晴らしいものばかり。
じっくり聴き込んでいきたい。