チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

連合赤軍

実録・連合赤軍 あさま山荘への道程

若松孝二監督『 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(2008)を観た。 公開当時に一度観ているので12年ぶりの再見だったが、当時は個人的に連合赤軍メンバーの著作を片っ端から読み漁っていたので、それに比べるとこの映画はリアリティに欠ける感じがして正…

『レッド』山本直樹

山本直樹の手による『レッド 1969〜1972(1-6)』『レッド 最後の60日 そしてあさま山荘へ(1-4)』『レッド最終章 あさま山荘の10日間』合わせて全11巻を読了した。 連合赤軍関連本は昔からほぼ揃えていて、しかも何度も読み直すほど関心を持っているので、…

連合赤軍とオウム真理教

連合赤軍関連本を大体読み終わったので、次は個人的に歴史的連続性を感じるオウム真理教関連の所蔵本を引っ張り出してパラパラ読んでみた。 あれから20年以上経って改めて読むと、当時のオウムの情勢認識は、階級闘争史観と世界革命ゴリゴリ極左だった連合赤…

桐野夏生『夜の谷を行く』

最近連合赤軍づいていたのでその流れでこちらも読んでみた。連合赤軍幹部の手記などはこれまで色々読んできたが、山岳ベースから逃亡した生き残り女兵士という視点は今までになかったので新鮮だった。フィクションではあるが、当時のリアルなエピソードが語…

連合赤軍まつり終了

自分の中で5年周期くらいで訪れる、手持ちの連合赤軍関連本を読みまくる「連合赤軍まつり」が、約2ヶ月かかって今回もようやく終了。年を経るに従って毎回自分の中で感じることが少しずつ変化していくのが面白かったが、さすがに連合赤軍に興味を持って読み…

坂口弘『あさま山荘1972〈上〉』

一時的に読む本がなくなったので、手元にある、坂口弘『あさま山荘1972〈上〉』を再読した。 連合赤軍事件当事者の著作の中では一番詳細でかつ読みやすいのがこれ。 もうかれこれ読むのは5回目くらいだが、読むたびに自分の受け止める感覚は若い頃から少しず…

十六の墓標

二十歳の頃に読んだ連合赤軍永田洋子の『十六の墓標』はそれまで読んだどの本よりも衝撃的だった。 一連の同志殺害からあさま山荘事件へと、どうしてこんなことが起きてしまったのか。それが知りたくて永田のその他の全ての著作、それ以外の連合赤軍メンバー…