武蔵野夫人・野火/大岡昇平集3【再読】 | 大岡昇平 |
天誅組 | 大岡昇平 |
胡蝶の夢(3) (4) |
司馬遼太郎 |
アメリカ彦蔵 | 吉村昭 |
幕末異人殺傷録 | 宮永孝 |
図説黒船の時代 | 小西四郎 |
時代別京都を歩く | 蔵田敏明 |
天誅組/大岡昇平
大岡昇平といえば「野火」は今まで読んだ本の中で五本の指に入るくらい好きな小説なので大いに期待して読みはじめた。しかし???内容は散漫だし肝心の天誅組の決起の前に話が終わってしまうし。。。かなり期待外れで残念。これ続きがあるのかな?
★
胡蝶の夢(3)(4)/司馬遼太郎
一巻二巻が非常に面白かったこの小説。しかし!三巻に入るといきなり違うお話になってしまったかのように主人公の影が薄くなりちょっと退屈。四巻で多少持ち直すものの、尻切れトンボっぽい印象が残った。前半が面白かっただけに残念。
★★
アメリカ彦蔵/吉村昭
少年時代に漁船が漂流しアメリカ船に救われアメリカに渡り、幕末の激動期にアメリカ人として日本に戻ってきた人物の物語。よくぞここまでという程綿密に調査がしてあり、これ程波乱に満ちた人生を送った人がいたのか、と純粋に感動した。面白かった。
★★★★
幕末異人殺傷録/宮永孝
幕末は攘夷の名の元に多くの外国人が殺された。その一つ一つを追いかけて調査している。読んで一番思ったのは日本刀の切れ味の凄まじさ。こんなものに常に追いかけ回されていた当時の外国人の恐怖は想像するに余りあるし、その中この遠い日本にやってきたチャレンジャー精神は並み大抵ではないだろうと思う。
★★