チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

YMO

YMOの活動を調べてみたら、1978-1983の約6年間。僕が小学5年から高校1年までという音楽に目覚めるあたりから最も多感な時期にピッタリ重なっている。

そしてまさしく寸分違わずその通りに僕の「せいしゅんじだい」はYMOとともにあった。

最初に聴いたのはいつだったか・・・今となっては覚えていないがたぶん当時AMラジオ(!)でやっていたスネークマンショーというラジオ番組じゃないかと思う。とにかくまあ今まで聴いたこともない音楽でその衝撃はハンパではなかったのを覚えている。あっというまに街を歩けば至る所からテクノポリスが流れ、学校の女子生徒の創作ダンスはみんなライディーンになった。

今思えば信じ難いことだがNHKのニュースにまで登場した。その時紹介されたのは「全ての演奏をコンピュータにさせている全く新しいバンド」。じゃあこの三人は一体何をしているの?という疑問はあったが、会話も全てボコーダーをとおして話す彼等はなんかよくわからないけどおっそろしくカッコよかった。実はその三人はものすごいテクニックを持ったミュージシャンで、演奏も実はほとんどが手弾きだったらしいということを知るのはずいぶん後になってからの話。

出すアルバム出すアルバムがことごとく期待を大きく裏切るどころか軽く超越して別世界に達していて、毎回衝撃の連続だった。毎回新しい顔を見せるというのはできるようでなかなか出来ないこと。もしビートルズがリアルタイムだったらこんな感じだったんだろうな、というくらいの興奮を経験させてくれた。

見よう見まねで家にあったピアノでライディーンのフレーズを弾いてみたのが楽器に触れた最初。

僕の音楽の原体験がそこにある。