チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

靖国神社みたままつりにペーカン提灯を探しに行こう! -その1-(恐怖の見世物小屋編)

改めましてBBSに温かいお誕生日メッセージ沢山ありがとうございました!!!

ついに40の大台に乗った事で、名実共にようやく大人の仲間入りをした気がします。いぇい!!!

今年はこれまで準備して来た事をいよいよ外に向かって思いっきりぶちまける歳になる予定です。

激動と爆発の始まりです!今年のチェリー福田を楽しみにしていて下さい!!!

さてそんな中、ネットラジオでいち早くお知らせしましたが、靖国神社で行われたみたままつりに行って来た!

その訳と目的は次回詳しく書くとして、まずはこの話題からいってみよ!!!

みたままつりに来たからには何といっても見世物小屋!!!これを見ずして帰れない!!!

見世物小屋・・・ああこの何といういかがわしくも魅惑的な響き。

そのいかがわしさは秘宝館と通ずる妖しい世界である。

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俺の大好きな江戸川乱歩

どのくらい好きかと言うと、卒論のテーマにしてしまったくらい大好きだ。

乱歩の作品はどれも面白いが、全作品を読破した中でも特に好きなのが中期「押繪と旅する男」や「孤島の鬼」「芋虫」などの世紀の大傑作を発表して以降、ちょっと力を抜いて書くようになった1930年代の血湧き肉踊る大衆向け長編小説。『黄金仮面』『魔術師』『吸血鬼』『黒蜥蜴』『人間豹』etc、ああタイトルを書くだけでもワクワクしてしまうが、これらの作品の舞台に必ず登場するのが、大正~昭和初期の浅草風景。いかがわしく不健全で妖しい世界がごった煮のように繰り広げられるこの中に、見世物小屋と言う風俗はなくてはならない物だった。

その後見世物小屋は、いわゆる「親の因果が子に報い~」的な要素は戦後になって人権的な問題で廃れ、そのかわり大道芸的要素を取り入れて、ごく少人数の手によって 細々と現代に生きながらえて来たようだ。

現在見世物小屋が見られるのは全国でもごくわずか、東京ではこの靖国神社と花園神社の年に一度のお祭りだけのようだ。

俺も以前に見たのはもう15年以上前のみたままつり。

その時出ていたのはもうかなり年配のヘビ女。確かその人はヘビ芸だけではなくてロウソクを使って火を噴いたりしていた記憶がある。

その人はまだ健在なのだろうか?高鳴る興奮を抑えきれず丸太で組み立てた掘っ建て小屋の前にたどり着くと、期待に違わず素晴らしい看板の数々が迎えてくれる。

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    見よ!このいかがわしいセンス!!

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     モーレツにハレンチだ!!!

まず登場したのはけたたましいオルガンをフューチャーした昭和歌謡の猥雑なシビレるリズムのバンドを従えて、ハレンチな出で立ちで風船丸呑みや瞬間移動マジックなどを繰り広げるイカレポンチなグループ。

最高だ!まさしくエログロナンセンス!!そのコンセプトとセンスは一貫していて、俺はモーレツに鼻血ブーだった。

彼女たちの正体はデリシャスウィートスというグループでライブハウスなどでも活動しているらしい。是非一度ご一緒したいものだ。

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       観客は熱狂のるつぼ

さあそして!いよいよお待ちかねヘビ女の登場だ!!!

微笑みながら現れたのは15年前に見た人ではなく、若いおねえちゃん!!!

彼女の名は小雪さん。絶滅寸前だった見世物業界に彗星のごとく登場したニューヒロインとのこと。

まだ若いし、ルックスもいいし、カリスマ性もあるし、なるほど確かにこれは21世紀の見世物業界を背負って立つ逸材だろう。

しかしやることは相当えげつないのである。

まずは鼻から鎖を通して口から出す。

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   このあとこれでバケツを持ち上げた!!!

そしていよいよ取り出したのは一匹のヘビ!!!

観客に実際に触らせて本物である事を確認する。俺も触った。・・・動いてた[emoji:e-447]

そしてニッコリと微笑みながらそのヘビをなでさすり、愛おしそうに全身を舐め回していたかと思うと、おもむろにヘビの頭を食いちぎった~!!!!!!!!!

胴体と離れてしまったヘビの頭は、最期の執念で小雪さんの指に噛み付く。

あとはこうして文章にするのもためらわれる、世にも恐ろしい光景が繰り広げられたのである。

そして最後に口の端から血を滴らせたまま、観客に向かってニッコリと微笑みかける。これぞまさしく江戸川乱歩の世界だ!!!!!

彼女はこれを20分に一回ずつ繰り返すのだ!!!!!!!

彼女のお陰で、このいかがわしさの極地である見世物小屋という伝統の灯が消える事は当面なくなったことは非常に喜ばしいことだ。

それどころか、彼女のカリスマ性を持ってすれば、この見世物小屋という世界が今後新たな脚光を浴びる事もあるかもしれない。・・・ってそれはないか。

久しぶりにみた見世物小屋。そのインパクトは充分。

あまりの面白さに二回まわしずつ見てしまった俺は、すっかりデリシャスウィートス小雪ちゃんに魅了されてしまった。

どうかこのまま見世物小屋の火を絶やさず頑張って下さい!!!

また来年観に行くよ!!!!!

↓↓↓ここから先は刺激的な画像がありますのでご注意ください。

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   愛おしそうにヘビを舐め回す小雪ちゃん。

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   残った頭に指を噛まれて苦笑する小雪ちゃん。

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      淡々とヘビを食らう小雪ちゃん。

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     お食事が終わってにっこり。

   ~その2~(提灯を探せ!編)に続く