チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

稽古の夢は夜ひらく2009

今年も行ってきました。

毎年恒例夏場所前の横綱審議委員会稽古総見。

年に二回しかないタダで相撲を見れるイベント、今年はそのうちの一つの靖国神社奉納大相撲には行けなかったので、この稽古総見は絶対に見逃せなかった。

毎年朝早くから人が沢山集まり、大盛況である。

あくまで稽古を見せるイベントなので、本割の取組はなく、大銀杏もなければ締め込みも稽古用の物である。

しかしこれで夏場所へ向けての各力士のおおよその調子や肌の張りなどが確認できる。

この日の稽古を見てまず目についたのが、十両猛虎浪の稽古熱心さ。

稽古時間のうち半分近くはこの人が土俵の上にいたんじゃないかってくらい熱心に稽古してた。

安馬の上がって来る頃もこんな感じだった。

こういう力士は強くなる。

モンゴルの力士はみな総じて稽古熱心で素晴らしい。

日本人の力士も見習って欲しいものだ。

幕内力士では、把瑠都の強さが目を惹いた。

もう既に他の力士と力が二段階くらい違うレベルにある感じ。

さらにこの日の稽古では吊りを多用していた。

最近絶滅してしまった吊り出しの復活の為にも把瑠都には是非吊り技をマスターして欲しい。

把瑠都が吊りを覚えたら鬼に金棒だな。

すぐにでも大関に上がれるだろう。

横綱朝青龍は報道では絶不調が伝えられていたが、動きはなかなかよかった。

やはり技の切れはこの人独特の物で、この日も冴えていた。

反面、白鵬はどうした!?

全く動きにキレがなく、琴欧洲日馬富士の攻めに土俵を割る事もしばしば。

ちょっと夏場所に向けて不安を感じる動きだった。

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仲良しの把瑠都と栃ノ心。

それにしても栃ノ心はいい身体だな!!!

通常申し合い稽古というのは、勝った力士が次の相手を指名する。

指名されない限りはいつまでたっても稽古に参加できないので、勝負が付いた瞬間にみんなこぞって勝った力士に自分をアピールしにいく。

この争いが時にエキサイトしてとても面白い。

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高見盛の顔をつかんで次の稽古相手をアピールするお茶目な把瑠都

うしろで地味に手を挙げてる安美錦もカワエエ。

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朝青龍登場!

この人が姿を見せると雰囲気がピリッと引き締まる。

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朝青龍と売り出し中の山本山

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白鵬日馬富士朝青龍のモンゴルTOP3。

そのまま現相撲界のTOP3でもある。

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豪栄道に胸を貸す朝青龍

ヘロヘロ状態の豪栄道に「あと3回かかってこい!」のジェスチャー

そしてラストの3回目・・・

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10回に増えてるし!!!!!(場内爆笑の渦)

こういうファンサービスのパフォーマンスは朝青龍の独壇場。

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ぶつかり稽古を終えて朝青龍にお礼の水をつけに行く豪栄道

が、次の瞬間・・・・・

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その水を頭からぶっかけられる。

今最も朝青龍が目をかけている豪栄道

こうしてかわいがられて強くなっていくのだ。

がんばれ豪栄道!!!

そして全稽古終了後、朝青龍による大サプライズが待っていた!!!

今回長い闘病生活を終え、久しぶりに国技館に戻ってきた横綱審議委員内館牧子氏。

かねてより朝青龍批判の急先鋒で目の敵にしており、今回の入院中も週刊誌などで相変わらず手ひどい朝青龍批判の記事を書いていたらしい(読んでないけど)。

新聞などでは『犬猿の仲』などと書いて二人の関係をあおり立てていたが、なんと稽古終了後、朝青龍が満面の笑顔で内館氏のもとへ歩み寄り、固く握手。

そして肩を抱き寄せる仕草まで!!!!!

これには場内騒然の後、割れんばかりの大拍手。

いや~、なんというか、人間の器が一回りも二回りも違うな、この人は。

マスコミもそろそろ無闇に叩くのはええ加減にせい。

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朝青龍、やっぱり君はサイコーだよ!!!!!