チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

9月に読んだ本

そういえば9月の分まだUPしてなかった。

9月はQPO初ライブに向けムチャムチャ忙しかったのでこの二冊だけ…。

江戸川乱歩全集 第13巻 地獄の道化師ー再読ー江戸川乱歩
ビートルズを笑え!中山 康樹


地獄の道化師―江戸川乱歩全集〈第13巻〉 (光文社文庫)地獄の道化師―江戸川乱歩全集〈第13巻〉 (光文社文庫)ー再読ー
(2005/08)
江戸川 乱歩

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『暗黒星』『地獄の道化師』『幽鬼の塔』『大金塊』

時代はすでに戦時色を色濃くしてきた昭和十年代。

それを反映して乱歩独特のエログロ度は影を潜め、後の世からは決して評価の高くない時期の作品だが、なかなかどうして、どの作品も派手な展開こそないもののその分独特の陰鬱なムードが漂っている上に、ストーリ展開と描写にはさすが乱歩と思わせるところが沢山あって楽しめる。

特に『幽鬼の塔』は、乱歩お得意の翻案もの。

このタイトルと,滑車と麻縄と五重塔という奇妙な取り合わせが独特な雰囲気を生み出して、非常に深い印象を残している。

乱歩の作品の中でもかなり好きな作品だ、

『大金塊』は少年探偵団もの。

いつものように血湧き肉踊る。

★★★★


ビートルズを笑え!ビートルズを笑え!
(1998/08)
中山 康樹

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前半はビートルズにからめたギャグのオンパレード。

…なのだが、正直あまり面白くない。

後半はややまともになるとはいえ、相変わらず乱暴な論調も見受けられるが、どういうわけか音楽の嗜好は自分とこの人はピッタリ合ってしまっているので、いちいちうなずけちゃったりするのがまた悔しいw

おまけにビートルズの本なのに何かに付けてビーチボーイズが引き合いに出されるので、ビーチボーイズに関する記述が異常に多いのが嬉しくなってしまうっていうのがまたね。

★★★