より続く〜
2012.6.21
この日は昨夜風呂に入れなかったのでどこかで朝風呂に入ることにした。
道の駅のすぐ近くの朝早くからやってる天然温泉ホテル鳳乃舞で入浴。
400円。
のんびり温泉に浸かったら程よく腹が減ってきたので、朝食には帯広名物豚丼。
ツイッターでお薦めしてくれた人もいるので折角だから一番有名なとん田へ。
バラとロースとヒレが選べておすすめはバラとのことだが、脂身が苦手なのでヒレを選択。
うまかった。
680円。
帯広の街は道路が碁盤の目状に区画されている。
信号のない交差点も多いので、慣れてないと一瞬どっちが優先道路かわからず非常に焦る。
さてここからは当初の予定では釧路湿原に行くつもりだったのだが、この雨ではぬかるんで湿原を歩いてまわることは不可能と判断。
途中、道の駅ステラ☆ほんべつは旧国鉄池北線本別駅の跡地に作られ、現在も当時ホームの跨線橋が保存されている。
北海道は多くの鉄道路線が廃止されたので、その他にもいくつかこうした場所があった。
少しでもこうして鉄道の痕跡を残してくれるのは鉄道ファンとしては嬉しいところ。
そして足寄は街全てが松山千春だった。
道の駅も完全に松山千春記念館と化していた。
この地に来てみて初めて北海道民にとっての松山千春の偉大さを思い知らされた。
そこから足寄国道を登って行くと阿寒湖に到着。
しかしここは高級ホテルが林立し、のんびり湖畔を散歩という訳にはいかない。
完全に観光地化されていて風情はイマイチ。
摩周温泉に着く頃にはもうあたりは暗くなっていた。
今日は出だしが遅かったのでまあ仕方ない。
そこから本日の泊まり場所美幌峠に向かう山道は濃霧が発生していてなかなか怖い。
視界のほとんど利かない夜の山道をやっとの思いで美幌峠に到着。
今日の夕食は周りにお店が一切無いので、摩周温泉のコンビニで買ったおにぎりとカセットコンロでお湯を沸かしてカップラーメン。
美幌峠はあたり一面の霧。
そして小雨が降ってとにかく寒い!
こんな景色の中で車の中で寝るのは結構ワクワクします。
2012.6.22
この日は早起きして屈斜路湖、摩周湖をまわって根室まで行ってしまいたい。
途中寄れたら釧路湿原を見るだけでも見ておきたいし。
そう思ったのだが朝起きても霧は晴れる気配はない。
宿泊場所をここにしたのは峠から屈斜路湖が一望できる素晴らしい景色を見たかったからなのに。
仕方ないので諦めて出発支度をしていたらみるみる霧が晴れてきた。
眼下に見えるのは屈斜路湖ではないか!
なんというこの幸運に感謝。
そこからは屈斜路湖をほぼ半周。
屈斜路湖は阿寒湖と違って湖畔の快適ドライブが出来る。
途中温泉が幾つか点在。
その中の一つ、池の湯。
その名の通り、湖畔に池ができていてその池がそのまま温泉になっている。
これが水着着用可で誰でも無料で入れるのだ!
早速水着に着替えて入ってみた。
あまり整備がされてないので苔でヌルヌルして非常に滑りやすいが、これがサイコーに気持ちいい!!!
周囲は北海道の原生林。
他に誰もいないし湯音も適温で、いつまででも入っていたかった。
池の湯の他にも、砂浜を掘ると温泉が湧く砂湯なんてのもあった。
とはいえ足が泥だらけになるし隣にちゃんとした足湯があるので、誰も掘ってる人はいなかったけど。
そこから川湯温泉へ。
ここで足湯を浸かりながら梅ちゃん先生を見る。
大鵬の偉大な功績を相撲記念館として残してある。
相撲ファンとしては当然行かねばならぬ!
中には大鵬関連のお宝グッズがぎっしり。
化粧まわしもあって自由に撮影できるよ。
実はノーマークだったのだが面白そうなので行ってみることに。
これが出来るのが自動車旅行の素晴らしさ。
スケールでは大涌谷だが、噴煙が噴き出るすぐ近くまで寄れる迫力はこっちのほうがすごいかも。
ここで食べたゆで卵が激しく美味しかった。
さあそして念願の摩周湖へ。
しかし…やはり『霧の摩周湖』だった。
深い霧に覆われ何一つ窺い知ることができない。
まあこれぞ神秘の湖ということで、いつか見ることが出来た時のために感動はとっておこう。
摩周湖が何も見えないので早々とあとにする。
もしかすると急げば釧路湿原に寄れるかもしれない。
というわけでこうなったら行ってみよ〜釧路湿原!!!
釧路湿原は広大で多くのポイントがあるが、とりあえず歩いて見て回る時間があまりないので一番ポピュラーな細岡展望台へ。
ここは広大な釧路湿原を一望することが出来る。
なんとか日が暮れるまでに間に合った。
展望台から釧路方面に抜けるには、なにやら山道に入り込んでしまって道に迷ったかと思ったがこれで正解だった。
途中興味深いオブジェを発見。
ジブリアニメに出てきそう。
暗くなってきたのであとは一気に根室を目指す。
しかし根室到着はかなり夜遅くになりそう。
そうなると食事も風呂も難しいので、途中厚岸で済ませることにする。
入ったお店は道の駅厚岸グルメパークの中にある「炭焼あぶりや」。
名前の通り新鮮な海の幸を目の前の炭火で自分であぶって食べる店。
厚岸といえば牡蠣!
ということで牡蠣と十勝豚のかきぶた定食を注文。
これが激ウマ!!!
牡蠣なんかもう身がプルプルしちゃってむっちゃジューシー。
1.260円。
この厚岸で風呂にも入っておかなければならない。
このあぶり屋のおねえさんに聞いてみると、町内に銭湯があるという。
おねえさんがわざわざ電話してくれると、本当は21時までなんだけど今日はお客さんがいないので早く閉めようと思っていた。でもお客さん来るなら開けておくよ〜、とのこと。
これはありがたい!
急いでそのお風呂屋さんに向かう。
その名も喜楽湯に着いてみるとなんとまあ、昔ながらの古〜い銭湯。
番台におばあちゃんが座っていてすぐに脱衣所があってガラス戸をガラガラ開けてすぐにタイル張りのお風呂。
もちろん番台から全て丸見え。
ロッカーやベンチなど、一体いつのものかわからないくらいの骨董品に近い備品がゴロゴロしている。
どこを見ても昭和!昭和!!昭和!!!
こりゃいいわぁ。
残念ながら写真は撮れなかったが、あのタイムスリップしたかのような情景と84歳の四代目女将さんはしっかりと記憶の中に残り続けるだろう。
無事お風呂に入って根室へ向けて一路進む。
今夜の目的地道の駅スワン44根室へ夜遅くに到着。
すぐに就寝。
へ続く。