奥泉光『東京自叙伝』
太古の時代から東京の地に棲み着き、様々な動物や人間の姿を借りて渡り歩く正体不明の東京の「地霊」が語る「自叙伝」。
まずその奇想天外な発想が非常に面白い。
様々な「人生」を歩みながら東京で起きたいろいろな事件に関わっていくあたりは近現代史好きにはたまらない。
そしてその「あの◯◯の時の◯◯、あれは私です」といった飄々とした無責任な語り口が実に痛快極まりない。
最近読んだ本の中では出色の面白さ。
荻原規子『RDG5 学園の一番長い日』
4巻を読んだのは3年前、久しぶりでかなり忘れていたがどうにか思い出した。
ただ間が空いてしまったせいか、ライトノベルとか少女漫画的表現やエピソードがむずがゆくて今ひとつ以前のように物語に入り込めなかった。
荻原規子『RDG6 星降る夜に願うこと』
3年越しでシリーズ読破。
最初は面白かったが段々少女漫画臭さが鼻についてきた。
でもラストシーンは胸キュンで読後感は中々。
でも世界遺産に選ばれる意義や鳳城学園の存在の意味は最後までよくわからんままだった。
物語はまだまだ続きそう。
RDG5 レッドデータガール 学園の一番長い日 (角川文庫)
- 作者: 荻原規子,酒井駒子
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2013/03/23
- メディア: 文庫
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宮部みゆき『泣き童子 三島屋変調百物語参之続』
何も知らずに読んだがこれはシリーズ3作目らしい。
やはりこの人は時代物が面白い。
…と思っていたら実にタイミングよくBSプレミアムでこのシリーズのドラマが始まった。そちらも楽しみ。