吉村昭『暁の旅人』
幕末にオランダ人から西洋医学を学び、幕府、新撰組、会津藩との関わりの深かった松本良順の物語。
といえば思い出すのが司馬遼太郎の『胡蝶の夢』だが、それを読んだのはもう随分昔なので細かい内容は忘れてしまった。
こちらは吉村氏独特の淡々とした筆致で最後まで読ませる。
朝ドラのノベライズ版。
とはいえドラマをそのままなぞっているだけなので、何か新しい発見があるかもと思ったが全くそんなことはなかった。
とりあえず上巻は向島電機が倒産してすずふり亭で働き始めるまで。
実際のドラマも面白かったのはここまでなので下巻は読まなくていいや。