チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

Little Glee Monster 横浜アリーナ

リトグリアリーナツアー初日の横浜アリーナに行ってきた。

まず座席に行ってみて驚いた。あの広い横浜アリーナで前から10列目台、おまけに前は通路、そして客席にせり出したサブステージの真横なので、サブステージからしたら最前列というありえないような神席。

こんな神席に座って期待が高まる中、開演前に事前に告知のあった「Love To The World」を1万人で歌おう企画。さすがリトグリを観に来るようなお客さんだけあってみんな息が合って主旋とハモリパートとのバランスもほどよく、横浜アリーナの会場に一体感が生まれたところでおもむろにコーラスが鳴り響き照明ドーンでリトグリ登場!

その後はもう圧巻の連続のあっという間の2時間半。
リトグリのライブはこれで4度目になるが、今回はこれまでのような「感動」という生易しい言葉ではなく、「衝撃」だった。
5人の声が揃ったハーモニーの音圧を全身に浴びる快感がリトグリのライブの最高の幸せなのだが、今回はとにかく5人のメンバーのそれぞれの歌の進化が凄まじく、それが合わさって一つになった脳の髄まで震わせ響き渡るその音圧たるやこれまでの比ではなかった。

圧倒的な演奏力のバンドが生み出す鉄壁のサウンドとグルーヴがリトグリの歌をガッチリと支えているので、彼女たちも安心して歌うことが出来るのだろう。
その上特筆すべきは音響の良さ。少なくとも自分の席では歌とバンドのバランスと音量が素晴らしく、それぞれのコーラスパートや楽器の一つ一つまで鮮明に聴き取ることができてとても心地よかった。

そして今回の白眉は中盤のアコースティックコーナーと後半のモータウンメドレー。
アコースティックコーナーでは『私らしく生きてみたい』ボサノヴァアレンジにシビれた。アレンジが変わることで歌い回しや声の出し方もそれに合わせてしっかり変化させていて、全く別の曲に生まれ変わっていた。
特に感じるのは息の効果的な使い方とフレーズの語尾の処理の仕方。余韻を残した息の抜き方など5人とも非常に巧みな処理をしていて、格段の進化が見られた。
キャロル・キングの『You've Got a Friend』のカヴァーにも驚いた。この辺はmanakaの選曲かな?

そしてミラーボールが回り始めておっさんガオラー待ってましたのモータウンメドレー!
最近のシングル表題曲がJ-Pop寄りなのにやや寂しい思いを抱いているおっさんおばさんが、泣いて喜ぶような圧巻のメドレーだった。
「私達のルーツはこれです。忘れてないよ!」というリトグリからの熱いメッセージを受け取ることができた気がして、もう充分に満足。これからも楽しみにしています。

アンコールでは客席に降りたmanakaとアサヒが目の前を通るというサプライズもあり、それも嬉しかった。タッチもできたし(;゚∀゚)=3

今回のアリーナツアーでは、5人のメンバーそれぞれの歌の驚異的な進化と、新たな繊細な表現力をも手に入れ、間違いなくリトグリの新たな地平を切り開いたと言う事が出来るだろう。
一体どこまで行くのだろう、このモンスターたちは。

来月の大阪城ホールも、、、行きたくなってしまうではないか…。

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