以前はよく読んだが、最近は個人的に期待はずれのことが多いこの作家。
そんなわけでしばらくご無沙汰していたが、この作品は映画にもなったし、面白いと評判だったので期待して読んだ。
全3巻の長編だが、第1巻くらいではなるほどテンポもよく、これはかなり期待できそうかと思ったが、第2巻以降はやっぱりいつもの冗長さで、最後まで読み切るのが苦痛だった。
ストーリーも設定もリアリティのカケラもない上に、人物設定も大昔の少年ノベルのような喋り方と行動の中学生ばかりで、どうしても入り込むことができなかった。
残念ながらもうこの人の作品を読むことはないかな。
とはいえ元々は大好きな作家で、『蒲生邸事件』あたりは何度も読んだものだけど。