チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

J☆Dee'Z(ジェイディーズ)と出会ってその後

今年の4月にJ☆Dee'Zと出会ってしまい、その衝撃と感動を記した。

それから2ヶ月が経ったわけだが、更にどっぷりと身も心も浸かってしまっている。
来る日も来る日もCDに付属しているライブDVDはもちろん、Youtubeで関連動画を隅々まで漁る毎日。
結成当時からの過去映像や、ラジオ出演などもほぼ網羅し、結成からここまでの時系列や、彼女たちそれぞれの人となりやひたむきな姿勢を把握することができた。
最初は楽曲の良さから入ったのだが、今ではメンバー3人それぞれの魅力にすっかり入れ込んでいる。
本当にいいグループに出会うことができた。

上の記事を書いた2ヶ月前はまだ音だけではそれぞれの声を判別できなかったが、今ではもう完璧。
改めてそれぞれの歌の特徴と印象を列挙してみる。

まずはMOMOKA。
彼女の声量のあり伸びのある中音域と透き通るような高音のファルセットはハーモニーの芯となっており、ライブでの安定感も抜群で、J☆Dee'Zのサウンドを特徴づける核となっている。

そしてNono。
ハスキーでコケティッシュな高音から凄みのある迫力の太い低音まで、全ての音域の声質が魅力的で惚れ惚れする。
そしてその弱冠16歳とはとても思えない抜群の歌唱センスと並外れた表現力は、J☆Dee'Zの歌のレベルを引き上げている最大の要因。将来ソロシンガーとしても大成するだろう。

そしてAmi。
彼女の不器用ながらも真っ直ぐに魂を込めた太い声はとても魅力的で聴く者の心を打つ。
去年まではまだ歌いまわしに生硬な所があった(これはこれで魅力の一つだった)が、去年の後半から今年にかけての急成長ぶりは目覚ましいものがある。
持ち前の魅力的な声に更に堂々たる表現力が加わり、他の二人と堂々と肩を並べてグループとしての歌の実力は鉄壁なものになってきた。
まだまだ成長途上真っ只中なので、今後の更なる成長が本当に楽しみ。

そんな3人の生み出すハーモニーは日進月歩の勢いで日々進化を遂げている。
それはDVDやYoutubeで去年の3月→9月→今年の3月のワンマンライブの映像を追うことで確認できる。


2017.3.20

 


2017.9.22

 


2018.3.9

 この『ひとひらの涙』での全身を使って激しく動いても一糸乱れない3声ハーモニーかと思えば突然現れる「おそれないで行こう〜」のユニゾンの力強さときたら!
そしてAmiの魂のこもった「スマホの広告で見た〜」の後半でNonoがハモってくるCDにはない展開は何度聴いても鳥肌が立つ。

J☆Dee'ZはCD音源も非常に完成度が高いが、ライブだとそこにダンスが加わり更にエモーショナルで素晴らしい。同じ曲でも、ライブを重ねるごとに表現がブラッシュアップされていくのは、リトグリなどと同様、実力派グループの特徴だろう。

 J☆Dee'Zの歌に心打たれるのは何故か。最大の理由は口を大きく開けて言葉をハッキリ明瞭に発音していること。
更に歌詞をしっかり読み込んで3人それぞれの解釈で表現して伝えようとしている強い意思を感じる。ボーカルディレクションの確かさがうかがえる。

彼女たちの場合はそれだけでなく、子供の頃から培ってきた激しいダンスと両立してのこの歌なので、その努力は並大抵のものではないはず。

ラジオやネット記事などでよく分かるのが、制作にあたって彼女たち自身が楽曲選びの段階から積極的に参加し、何度も何度もミーティングを重ね、歌詞をとことんまで読み込み、何度も録り直しを重ねてじっくり時間をかけて納得のゆくまで作品を作り込んでいるようだ。

それどころかダンスの振りの細かい部分の修正から、MVの編集、ライブの構成からリハのスケジュールの組み方に至るまで、かなりの部分が彼女たちの主体性に任されていることが窺える。
彼女たちはなまじルックスがいいものでアイドル的見方をされることも多いと思われるが、その姿勢は与えられたものをこなすアイドルのそれではなく、完全にアーティストのものだ。
さすがに子供の頃からこの世界で揉まれているだけのことはあり、随所に見て取れるこの年齢のグループには珍しいほどの非常に高いプロ意識には目を見張るほかない。

 そしてこの3人のバランスもいい方向に作用している気がする。
ラジオなどで聴いた限りの印象だが、目的意識が高く率先して練習計画などを立て、会話などでも関西人らしくボケ・ツッコミどちらもこなしてリードしていく実質リーダー的役割のAmiと、突拍子もない発想をするセンスの塊のような自由児Nono、そんな意見のぶつかることの多いこの二人の間に立つのが常に笑顔を絶やさず育ちの良さを感じる人当たりの柔らかなMOMOKA。
実際にはもっと複雑なんだとは思うが、ファンに向かって見せている印象ではこんな感じで理想的なバランスを保っている気がする。

 4月にJ☆Dee'Zを知ってから、生のJ☆Dee'Zを観る機会は意外に早くやってきて、5月にファン向けのイベントがあったので早速行ってきた。
昼の部と夜の部があったのだが、想像通りとても良かったので結局両方参加し、更には夏のツアーにも参加することが決定。
だってこんな映像を観せられてしまったら次は絶対生バンドでのライブを観たくなってしまうじゃん!

 そして7月には自分がファンになってからはじめてのシングル『未来飛行 / 流星のパノラマ』が発売されるのが今から楽しみ。

f:id:ongakubakufu:20180628171838j:plain

 日々目覚ましい進化を遂げているJ☆Dee'Zの更なる飛躍に期待して、これからも注目し続けていきたいと思う。