チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

挾間美帆『ザ・モンク:ライヴ・アット・ビムハウス』

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今年のグラミー賞に挾間美帆さんという日本人がノミネートされていることを知った。
どんな人なのか知らなかったので、ためしに『ザ・モンク:ライヴ・アット・ビムハウス』というアルバムを聴いてみた。

ややややや!!!これは凄いぞ!!!

 1曲めの『セロニアス』の度肝を抜く入りで一気に持っていかれ、2曲めの『ルビー・マイ・ディア』の得も言われぬ美しさときたらどうだ!
そして『エピストロフィー』はこのアルバムの白眉。とにかくカッコいい!!!

アルバム全編を通して豊潤なビッグバンドのハーモニーとスリリングなリズムでモダンジャズの巨匠セロニアス・モンクの名曲たちを巧みに料理していて、楽曲の構成にも物語を感じさせて身も心も委ねたくなる。そして改めてモンクの音楽の素晴らしさに気づかせてくれる。

自分はビッグバンドというのは、デューク・エリントンカウント・ベイシーを何枚か聴いたくらいで、これまで自分にとっては馴染みの薄いジャンルの音楽だったが、これを機に他にも色々聴いてみようと思う。

そしてこのアルバムは自分にとって耳に馴染みのあるモンクの曲を取り上げていたことで、挾間美帆さんの音楽を知る入り口としてはとても良かった気がする。
次はいよいよ彼女のオリジナル作品の世界にハマっていこうと思う。
楽しみ。