チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

『約束のネバーランド』Season2

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約束のネバーランド』Season2を観た。

生まれた時から食用に供される運命の子供たちが集団で育てられるファームという設定はモロに『わたしを離さないで』だし、鬼と戦うのは『鬼滅の刃』、人外の存在に人が喰われるのは『進撃の巨人』といった最近のヒット作のいいとこ取り(自分はこれくらいしか知らないけれど)の展開でなかなか面白かったが、一体何が起きるのかハラハラしながら観たSeason1と比べるとややご都合主義が目立ち、ピンチの時に必ず誰かの助けが入って乗り越えるというパターンの連続に、途中で少々飽きてしまった。

主人公の女の子が個人的にあまり好きになれないのもマイナスポイント。
真っ直ぐだが薄っぺらい正義感と優しさでひたすら突進し、結局は周囲を自分の思い通りにさせ、試練を乗り越えて最終的に全てが上手くいく。
特に、厳しい目が突然「優しい目」になる描写はまさに『鬼滅の刃』のようで気持ち悪かった。
原作はどちらも少年ジャンプらしいが、自分は全く読んだことがないがジャンプの主人公というのはみんなこんな感じなのかな?
子供の情操を育むにはいいが、汚れっちまったおっさんにはこの辺がムズムズしてしまう。

しかしレビューを眺めると、どうやらこのアニメは原作からかけ離れたものになっているようで、もしかするとご都合主義に感じた原因はその辺にあるのかもしれない。