ビワハイジが死んだ。
29歳、競走馬としては相当の長生きだ。
競馬歴27年の自分が競馬を始めて一番最初に好きになった馬であり、そして今だに一番好きな馬である。
無敗で挑んだG1 阪神3歳牝馬S（当時）であのエアグルーヴに勝ち、翌年には牝馬ながら果敢に日本ダービーに出走した。
そのダービーで骨折し、長期休養ののちに京都牝馬Sで復活勝利した時は本当に嬉しかった。
引退後繁殖牝馬としてもブエナビスタを筆頭にジョワドヴィーヴルやアドマイヤジャパンやアドマイヤオーラなど数々の重賞勝ち馬を送り出し、歴史的な名牝となった。
現役当時はどちらかというと華奢で可憐な印象だったので、まさかお母さんとしてこれほどの活躍をしてこれほど長生きしてくれるとは思ってもみなかった。
繁殖生活から身を退いて随分経つが、今だにビワハイジの血は現在の競馬界にしっかりと根付き、今年のクラシックにもその血を引くサークルオブライフが期待される。
愛娘ブエナビスタもまだまだこれから強い馬を産んでくれることだろう。
ダービー後の骨折休養中に北海道の早田牧場まで会いに行ったことは今でも鮮明に覚えている。
自分が競馬にハマるきっかけをくれてありがとう。
そしていい子をたくさん遺してくれてありがとう。
これからもビワハイジの名は日本競馬界に末長く残ることだろう。
ありがとう。そしてお疲れ様でした。
