radiko.jpが始まってまだ一週間経っていないのだが、もうすっかりラジオが生活の一部になってしまった。
こんなにラジオを聴いていたのは小学校高学年～中学生の時以来。
当時ハマったのは『鶴光のオールナイトニッポン』と『スネークマンショー』。
この二つはいたいけな少年にはあまりにも刺激的だった。
残念な事に『スネークマンショー』は中学一年の春に突然終わってしまったけれど。
そして一番聴いた番組は、何といっても『坂本龍一のサウンドストリート』。
毎週火曜日になるのが待ちきれないくらい楽しみで、高校生になってラジオから遠ざかってからもこの番組だけは毎週聴き続けていた。
その神様の番組で一番面白かったのが夏休みに特番でやった『坂本教授の電気的音楽講座』。
番組のテーマソングをスタジオでレコーディングする様子を教授本人が実況解説しながら、曲が出来上がっていく過程をドキュメンタリーで五日間に渡って伝えてくれるという、今考えても夢のようなプログラム。
ガイドのクリック音からパートを一つ一つ重ねていって一曲が出来上がる過程に興味津々大興奮。レコーディングなんて全く未知の世界だった少年には信じられないくらいの衝撃でした。
しかし五日間連続のこの番組、最終日だけ何らかの理由で聴けなかったことがずっと悔やまれてなりませんでした。
何故なら四日目までは確かにあったメロディーが、完成してみたらカットされていた。
その謎が最終日のトラックダウンの過程にあったようで、その理由が知りたくて知りたくて・・・。
この番組、もう少しあとになってからはエアチェックしたカセットも一部残っていたりするんだけど、番組が始まったばかりのこの頃は、中学生の身にはカセットテープは高価なもので、なけなしのカセットを録っては消し録っては消しで使い回していたので、今となっては全く残っていない。
しかしそれから30年近くが経ったこの21世紀になって、驚くべき奇跡が起きた！
いや、もうずいぶん前からやっていたらしいのだが、今気が付いた。
なんとここでは、当時のサウンドストリートがかなり大量にアップされているではないか！！！
そして信じられない事に『電気的音楽講座』が5回分全て聴けてしまうではないかぁぁぁぁぁ！！！！！
こんな事があっていいものだろうか。
生きてて本当によかった。
改めて聴いてみたら、当時は全くチンプンカンプンだった内容が今ではほとんど理解できる事が嬉しい。
80年代初頭のテクノポップ最盛期の最先端のMC-8とProphet5を駆使したレコーディングの手法を、教授が惜しげもなく、本当に惜しげもなく大公開してくれています。
今聴いても本当に面白い。
特に音楽をやってる人にはみんな楽しめると思いますので、是非聴いてみて下さい。
最後の最後にメロディーがカットされてしまった謎も29年振りにようやく解けました（涙）。
坂本龍一の他にも、当時パーソナリティだった渋谷陽一や佐野元春、烏丸せつ子なんかも聴ける。
特に1980年11月20日にOAされた渋谷陽一の『ジョンレノン・ダブルファンタジー特集』は必聴。
その十数日後に当のジョンレノンが殺されてしまうなんて悲劇を、この時は露ほども知らず（当たり前だけど）、ジョンレノンの5年振りの音楽活動復活を高らかに宣言するこの放送は、今となっては涙なくしては聴けない。
その他にも烏丸せつ子のゲストで当時新時代の旗手だった頃の筑紫哲也が出ていたりなど、まだ全部はとても聴き切れていないけど、当時の時代の空気がぎっしりと詰まっている。
しかし、この素晴らしい企画、なんと今月一杯で終わってしまうらしい！！！
あわてて全ての番組をゴニョゴニョしているところなのだが、元のファイルの場所が分からず直接ゴニョゴニョができないので、現在非常にアナログな方式でゴニョゴニョしております。
まあこれも当時のエアチェックを彷彿としていいんだけど、サイト終了までに全部ゴニョゴニョできるかな・・・。
どなたか効率的なゴニョゴニョの仕方をご存知の方、こっそり教えて下され～。
そしてミュージシャンの皆さん、是非今月中に『電気的音楽講座』を聴いてみて下さい！！！
さて、話題沸騰中のラジ子ちゃんだが、今一番のお気に入りはInter FM。
昔のJ-WAVEみたいに音楽メインで、ひたすら洋楽が流れ続ける。
FM聴いててJ-POP(この言葉嫌いだけど)が流れてくると萎えちゃうんだよね・・・。
毎朝Peter Barakan氏の『BARAKAN MORNING』を聴くのがすっかり楽しみになりました。
ただ毎日聴いていると段々贅沢になってきて、FMの音質がもうちょっと上がってくれたらもー最高です。
パソコンで聴く分にはいいんだけど、スピーカーで大きな音で聴いたりするとやっぱり圧縮臭が気になってしまう。
AMはここまでやってくれたら充分ですよ、ホント感謝です。
