チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『らせん』

『リング』の続編。 ここでは主に『リング』の呪いのビデオの謎解きに主眼が置かれるので、ホラー要素よりはミステリー要素の方が強く、あまりコケオドシ的な怖い場面は少ない。その分、役者陣の演技がしっかりしているので、映画としては見応えがある。そり…

paris match「ROUND 12」

AmazonPrimeMusicの「今週のディスカバリー」で最近出会った音楽、キヲク座に続いては、paris matchの『ROUND 12』というアルバム。 70〜80年代のシティポップを基調にしたハイセンスなアレンジと演奏に、心地良い女性ボーカルが乗ってとても気持ちいい。し…

キヲク座

AmazonPrimeMusicの『今週のディスカバリー』を聴いていて凄いのを見つけた。その名は「キヲク座」。誰もが知っている童謡を、大胆なリハーモナイズと再構築したリズムによって全く新しいものに生まれ変わらせている。そのシンプルにしてセンスの塊のような…

『リング』

言わずと知れたジャパニーズ・ホラー代表作(だよね?)。 これまで何度もTVで放送されているので自分も観ているはずなのだが、どうも甚だ不真面目な視聴だったようで、最後に貞子がぐわぁと出てくるところくらいしか覚えてなく、どんな内容だったか印象にな…

『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』庭田杏珠・渡邉英徳

予約注文していた『AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争』が届いた。 古い白黒写真というのは、どこか遠い世界の出来事のような距離感を感じるものだが、それに色がつくだけで一気に距離が縮まり、そこに写る人々の息遣いまでもが伝わってきそうな身…

『仄暗い水の底から』

『呪怨』がなかなか面白かったので、この機会に今まであまり縁のなかったいわゆるジャパニーズ・ホラーというやつを探っていこうと思った。 まずはこちら。タイトルからして怖いよ(^o^;)古いマンションのくたびれた設備や壁のシミ、誰もいない暗い廊下など、…

『ノスタルジア』A・タルコフスキー

昔から名画の誉れ高い映画で、ずっと観てみたかったのに中々見る機会がなかったが、最近HDDレコーダーを整理していたら随分前に録画されていたのを発見して、ようやく観ることができた。 冒頭から期待通りの素晴らしい映像だったのだが、肝心の台詞の内容が…

『呪怨 1・2(ビデオオリジナル版)』

これまでホラー映画にはあまり縁がなかったが、AmazonPrime見放題終了なので観ることにした。 恐怖の本体(伽椰子)が登場すると怖いというより笑ってしまうが、その本体が登場するまでの日常の風景に潜むそこはかとない違和感を映し出す雰囲気がいい。なん…

大貫妙子アルバムレビュー 〜その7〜 (1999〜2005)

1990年の『New Moon』あたりから長い低迷期(個人的見解)に入った大貫さん。それを打破しようと前作ではかつての盟友坂本龍一と久々にタッグを組むも、低迷を打破するには至らぬ印象。音楽的な迷いの時期はまだ続くのだろうか? 21. ATTRACTION('99) 2年…

『誰も知らない』

AmazonPrime見放題が終了するので初めて観た。非常にメッセージ性の強い映画で語るべきことは尽きないが、とにかく主演の柳楽優弥が凄い。大きな賞を獲ったのも当然というべき凄まじい演技を見せてくれる。その後も順調にいい役者として育っていて素晴らしい…