音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

Laufey@有明ガーデンシアター

Laufey(レイヴェイ)のライブに有明ガーデンシアターに行ってきた。
まず驚いたこと。
Laufeyといえばその音楽は古き佳きクラシック・ジャズ・ボサノヴァをベースにした渋み溢れるもので、その支持層は喩えればタワマンに住んでそうなちょっと「違いのわかる」インテリなイケおじおば、というのが自分の勝手なイメージだった。
しかし会場に着いてみると、若くてやたらオシャレなキラキラ港区女子のような娘たちが行列を作っていて一瞬会場を間違えたと思ったほど。
その他にもまるでモデルのような人間離れしたスタイルをした外国人も多くて、ほとんどがそんなキラキラした人たちばかりで気圧されてしまった。

いざライブがスタートしてLaufeyが登場すると割れんばかりの黄色い歓声が上がり、その一挙手一投足とMCの一言一句(俺はほとんどわからんかった)に大きな反応を示し、おまけにほぼ全曲で会場中を覆い尽くすシンガロングの嵐。
まさにその雰囲気はあたかもテイラースイフトやアリアナグランデも斯くありやといったふうな、同世代女子にとってのカリスマ歌姫という感じだった。
何の知識もなく音楽だけ聴いていたら、まさかこんな支持のされ方をしているとは想像もしていなかったので驚いたが、彼女のような懐古趣味なある意味マニアックとも言えるジャズやボサノヴァサウンドがこういう形で彼女を通して若い世代に響いて聴かれているというのは、素敵なことだなぁと強く思う。

そしてそのライブは、世界中に認められた超一流のその歌声とサウンドはもちろんのこと、ピアノにギターに更には本職(?)のチェロ演奏で多才ぶりをこれでもかと発揮し、一幕のショーとして魅せる卓越した演出と相まって知らない曲も多いのに全く飽きさせることなく本当に素晴らしいものだった。
会場の有明ガーデンシアターも、座席が張り出した最上階の最前列ということもあってか、案外ステージが近く、全体を俯瞰できるとてもいい会場だった。
いい音楽を身体中に浴びて心ゆくまで満足できた実に素晴らしいライブだった。





『青の炎』貴志祐介

我が家に住み着いた理不尽な存在をこの世から抹消するために完全犯罪を思い立ち、それを実行に移そうとする17歳の少年のお話。

その成功したかに見えた完全犯罪が徐々に綻びを見せ、さらに罪を重ね、破綻に向かっていく様子はなかなかの緊迫感があったが、主人公の少年があまりにも賢すぎて自分には違和感満載だった。
結末も後味は良くない。

万座温泉へ

昨年訪れてとてもよかった万座温泉へ今年も行ってきた。
宿泊したのは今回も万座高原ホテル。
ここは8種類の混浴露天風呂に湯浴み着用で入ることができ、更に隣接する万座プリンスホテルの混浴露天風呂もいつでも利用することができるので、一日中24時間濃厚な白濁温泉を満喫することができてとても楽しい。
特に今年は周囲にクマ出没の危険があるので、外を散策することもなくただただひたすら風呂か食事か寝てるだけの究極にぐうたらな3日間を徹底的に楽しんだ。

公式サイトより

今回、行きは関越道渋川伊香保ICから八ッ場ダム経由、帰りは軽井沢から清里経由の下道で、清里の温泉施設に併設された宿泊所でもう一泊してきた。

今年はケーブル盗難を乗り越えて万座スキー場も復活するようだし、定宿にして年に2〜3回は訪れたいものだが、やはりアクセスが不便なのが玉に瑕。
まだ途切れ途切れの渋川から嬬恋へ至る上信自動車道が全通する数年後にはこれも解消されるかな?

4日間ひたすら温泉に入りまくったので、おかげでつるピカお肌になってたぶん100歳くらい若返ったんじゃないかな。是非またすぐにでも行きたい。

八ッ場ダム

八ヶ岳高原大橋

八ヶ岳

『怪談四十九夜 今宵かぎり』黒木あるじ・他

複数作家によるオムニバス怪談集。
長らく定着している人気シリーズというだけあって、適度な長さの短編集であり、尚且つ各作家による異なる作風が楽しめるので、とても読みやすかった。

まあおそらくは、多くの人から聴き取った怖い体験を怪談としてまとめた、という体をとった創作だとは思うが、それなら余計に「いやいやこれはないだろ〜」という展開になるとさすがに鼻白んでしまう。
そういう設定だとしても、いかに読んでいるうちに本当の出来事と錯覚してしまうお話が書けるかが、上手い作家の腕も見せどころということだろう。
機会があれば他の作品も読んでみたい。

怖い夢を見た

怖い夢を見た。

それは自分がボケてしまった夢。

何かをしようと思って隣の部屋に来たが、いざ来てみると「あれ、今何しようと思ったんだっけ?」というのは普段から誰しもよく起きる現象だと思うが、昨夜の夢はそれをさらに激しくした感じ。

ほんの一瞬前まで自分が何を考えていたのかさっぱり解らなくなり、今自分が何故ここに居るのか、自分は一体何者なのか、あらゆる事柄がすっぽり抜け落ちて、途方に暮れて体が硬直してしまい、その場から一歩も動くことができなくなってしまった、という夢。

恐ろしかった。
自分の立っていた「存在」という足場が突然崩れてしまったような、とんでもなくリアルな感覚だった。

目が覚めてからしばらくその恐怖は残り、ようやく少し落ち着いてから、なるほど、ボケるというのはこういうことなのか、と初めて実感できた気がする。

将来、その深刻さの軽重はわからないが、多分間違いなく自分に襲いかかるであろうこの感覚を想像するだけで恐ろしい。
その覚悟を持つには十分すぎる夢だった。

 

スマホ買い替えた

自分は電話は誰にもかけないし誰からもかかってこないし、ネットはパソコンでやるし、写真や動画はそれぞれ専用機で撮るので、これまでスマホは必要最低限の機能さえあればいいという方針で格安の中華機で間に合っていた。
ところがここ数年で、QRコード決済を使う機会が多くなり、更にはマイナポータルや銀行証券口座をなどをはじめログインの際にスマホ認証を求められるサイトが一気に増え、その度に味わう安スマホの動作の遅さにさすがに我慢の限界になってきた。
そこでこの際、方針を改め、それなりに性能の良い端末を長く使うことにした。
おまけに今年これから出る機種はメモリ高騰でかなりの値上がりが予想されるので買うなら今だと。

いろいろ調べて決めたのがこのarrows Alphaという機種。
これまで使っていた端末に比べたらそれなりのお値段がするが、性能はほぼハイエンド並で、メモリも余裕のRAM 12GB / ROM 512GB、それに加えて衝撃に強いのが売りで、さすがにゾウが乗ったらどうなるかはわからないが、落としたりしても平気だし、水に沈めても大丈夫だし、ハンドソープで水洗いもすることができるので、いろいろと安心して長く使うことができそう。
作っている会社はFCNTというところで、元々は富士通だったがその後中国企業傘下に入ったが、開発・販売は日本国内でやっているそうなので、そういう意味でも安心だ。

本日届いて早速セットアップもほぼ済んだ。
証券口座のスマホ認証はこれまでとは桁違いに速くなった。
昔に比べたらデータ移行も格段に簡単になったが、それでも個別のアプリの設定をするだけでやはりずいぶん時間がかかってしまうのは仕方ないか。これを機に要らないアプリを整理できるし。

これからはカメラもデジ一眼ではなくスマホのカメラが使えるようならばずいぶん身軽になるので、積極的に使ってみることにする。

Xとの関わり方について

最近SNS、特にX(旧Twitter)との関わり方についてずっと考えている。
自分のXの主たる使用目的は自分自身の思考と行動の記録であり、数年後に「あ〜この頃はこんなこと考えてたのか」とか「あそこに行ったのはこの頃だったか」とか「あの花が咲くのは毎年この時期か」など、後々手っ取り早く振り返る為。基本的に忘れっぽいのでね。
定点撮影や定型投稿が多いのもその為で、Xは文字数制限があるので無駄に長くならず簡潔に記録できるのがこの用途には最適なのだ。

なのでこの運用を今後も(Xが存続する限り)続けていくつもりなのだが、ふと考えたのは、これを不特定多数に公開する意味が果たしてあるのかということ。
かつてバンドをやっている頃は、より多くの人に活動を告知する必要があったが、今はできるだけ社会との関わりは減らしてひっそりと生きていきたいし、今更知らない人に自分を見つけて欲しいとも思わないし、意図せぬ炎上は避けたいし、ましてやバズりたいなんてこれっぽっちも思わない。

そう考えるとわざわざ知らない人に公開する意味はあまり感じられないので、もしかすると鍵垢でもいいのではないか?ということに気がついた。
鍵垢でも現在自分をフォローしてくれている人には一応届くわけだし、それって元々Facebookではずっと前から友達のみに公開にしていたのと同じことではないか。

時代は常に移り変わり、人々のSNSとの関わり方も変化していく。
それに合わせてゆったりと時の流れに身を任せ、自分も臨機応変に変化していければいい。
今すぐに結論を急ぐものではないので、じっくり考えていきたい。

『殺戮にいたる病』 我孫子武丸

初版は1993年なのでもう30年以上前の作品なのだが、それすら知らずにKindle Unlimitedでおすすめされたので何の予備知識もなく読んでみた。

物語はとある猟奇連続殺人事件の犯人とその家族、それを追う元刑事と被害者の家族の行動が、それぞれの時系列で描かれ、それが最後にある一点に収束していく。
基本的に自分はいわゆるサイコパスやシリアルキラーものは好きではないので読み進めるのはかなり苦痛だったが、最後の最後であっと驚く叙述トリック・・・というのかな?で、それまでの視点がひっくり返されてしまう。このテクニックには驚いたし、見事に騙された感が逆に気持ちいいくらいだった。
本来ならば冒頭に戻ってまた全て読み返して伏線を洗いざらい掘り返したいところではあるが、なにぶんそれまでの殺害描写がかなりグロくて辟易してしまっていたので、もう読み返す気になれなかった。

『カッラフルなエッッブリデイ』 むめい

以前からよくXで流れてきて、読むたびその独特な絵柄とセンスに爆笑していた漫画が書籍化されてKindle Unlimitedで読めるようになっていたので早速読んでみた。
やはり何度読んでもとても面白く、その人物像のアングルやポーズなど紛れもなく天才的だと思うが、一コマ一コマあまりにも癖の強すぎる絵柄と色彩にさすがに1冊読み切るのは疲れてしまったので、しばらく時間を置いたら続きも読んでみたい。

『未来のムスコ』

開始当初はノーマークでほったらかしにしていたが、全話放送後他に観るものがなくてたまたま録っていた初回を観たら一発でハマってしまい、最終回まで一気に観た。

何より主演志田未来の演技力が抜群に素晴らしく、よくありがちなストーリーを掻き回す為の「嫌な奴」が一人も登場せず、優しさと切なさ満載のストーリーで胸が暖かくなる本当に気持ちよく素晴らしいドラマだった。

ラストの展開も予想外なもので驚いたが、それもここまでを観ていれば充分に納得できる必然性を感じるもので、「そうきたか〜!」と思わず唸ってしまった。

ここ近年のドラマでも屈指の名作ドラマと言えるだろう。機会があったらまた観直したい。

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