音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

『学研まんが 日本の歴史』(全17巻)

Amazon Kindle Unlimitedで全17巻無料で読むことができていたので読んでみた。
この手の子供向け歴史漫画は自分も子供の頃読んだことがあるが、今思い返すとかなり階級闘争史観寄りでカムイ伝のようにおどろおどろしく、おまけにおやじギャグが満載で、子供心にあまり楽しくなかったような記憶がある。
しかしこちらはその辺はかなり改善されていて(一部疑問点もあるにはあったが)、驚くほどにわかりやすく歴史の流れが理解でき、今まで自分がわかったつもりでよくわかっていなかったことがいくつも炙り出されて、とても新鮮に日本の歴史を追うことができて面白かった。

睡眠環境改善計画

不思議なことに、この歳になるまで腰痛に悩まされたことのなかった自分が、数ヶ月前のこと、「あ、もしかしてこれを放置すると腰痛になるのかな?」程度の仄かな違和感を覚えた。

そこで、これまで全く無頓着に過ごしていた睡眠環境を改めて考えてみる気になった。
よくよく考えてみると人生の3分の1は寝ているわけで、仮に80年生きるとしたらそのうち丸々25年以上は寝ていることになる。
そう考えるとその環境を整えることは起きている間と同等に極めて重要なものだと気づき、まずは敷き布団と枕を変えてみることにした。
とはいえ何しろ子供の頃から今に至るまで、ずっと床に直接敷いた煎餅布団で寝ていたので、今さらベッドを買う気にはならない。
というわけでマットレスは床に直接敷くことができるという条件で選ぶことにした。

オータニさんのやつとか、よりどりみどりで様々な選択肢はある中で最も目を惹いたのが、浅田真央ちゃんがやってるエアウィーヴの三つ折りで畳めるタイプのやつ。

このエアウィーヴの中身はウレタンではなく、ポリエチレン由来のエアファイバーという乾燥春雨のような素材で、高い反発力に優れ、フローリング床の上に直接敷いてその上を歩いても全く底つき感はなく、実際横になると更に体重が分散されるので薄さは全く感じない。

そして何より素晴らしいと思ったのが、素材が春雨やヘチマのようにスカスカなので通気性が抜群で、夏でも全く蒸れることがなく、中身をそのままシャワーで水洗いすることができ、おまけに干す必要もない。
図らずも「布団干し」という重労働から解放されたのは思わぬ収穫だったが、これは今後の人生のQOLにおいて非常に大きな意味を持つだろう。

最も重要な寝心地だが、これは効果抜群だった。
今まで感じたことのない不思議な感覚で眠れるか不安があったが、そんなことお構いなしに初日からぐっすり眠れた。
反発力があるので寝返りが打ちやすいのがいい。
そしてこれを使い始めてから今のところ腰痛の兆候は感じない。
明らかに目に見えて睡眠環境が改善されたと言えるだろう。

そして同時に枕も買い替えてみた。
こちらはどうも今ブームのようで、ピンからキリまで選ぶのに困るほど。
悩んでいる中、たまたま某店でセールが始まったのが「ヒツジのいらない枕」。
何と素晴らしいネーミングではないか。
選択の基準が曖昧だからこそ、この秀逸なネーミングで一気に心を持っていかれた。
実際使い始めるとまずその独特な匂いが気になったが、まあこれはそのうち消えるだろうし、気になる場合はこれも丸ごと水洗いができるので一回水で洗えばいいだろう。
寝てみると、まずその水枕のように頭が沈み込む感覚が最初は慣れずに、更に今まで頭を高くして寝ていたので、やや低く感じて違和感があったが、これは次第に慣れてきた。
こちらの効果はマットレスほどの目に見えた変化は感じないが、ぐっすり眠れているのでおそらくいい効果が出ているのだろう。

今まで全く気にしたことのなかった睡眠環境。
寝具を変えるだけで明らかに寝心地が変わって面白い体験だった。
当初はもし自分に合わなかったら他も試してみる気だったが、とりあえず今のところいい変化が出ているようなので、しばらくはこれを使っていこうと思う。

これからの人生の3分の1が快適なものになりますように。

※画像はいずれも公式サイトより

Insta360 Luna Ultra 購入

去年の暮れのこと、ずいぶん長いこと愛用していたPanasonicのハンディカムの液晶モニタが突然映らなくなった。
とりあえず録画機能はどうにか生きていたのでそのまま使い続けることはできたが、ビデオカメラの買い替えが早急に必要になった。

ちなみに自分の主な使い方は、外出先での手持ちで自撮りを交えつつの歩き撮り。なので手ぶれ補正は必須。
そこでまず頭に浮かんだのが、K-POPアイドルがVlogでよく使っている印象のあった、SONYのVLOGCAM。
ところが最初はそれを念頭に検討を始めたが、色々見ていくうちにSONYはすでに時代遅れになっていて、今この分野での世界的に圧倒的定番機種があることにすぐ気がついた。

それがDJIのOsmo Pocket3。
こちらは手ぶれ補正がいわゆる電子的や光学的なものではなく、物理的ジンバルそのものの先にカメラ本体がついているので、その効果は極めて抜群。
更には画質も素晴らしい上に暗所も綺麗に撮れる。

というわけで現在歩き撮り用途でビデオカメラを買うとしたらこれ一択、と言っていいほどの圧倒的存在だった。
なので一も二もなくこれを買おうと思ったら、とある情報でもうすぐこれの新機種が出るらしいというではないか。
更に画質がアップし、新機能も搭載されるとのことで、長く使うものなのでせっかくならばそれを待とうと思った。しかし待てど暮らせど一向にその新機種の発売の気配がない。
春頃には今まで広角単眼だったレンズが複眼となり、ズーム機能がつくという情報が流れてきた。
ということはこれはもしかすると今まで必ず持ち歩いていたミラーレス一眼が必要なくなってこれ一台で全てが賄えるようになるかも?と、個人的にはそちらの興味が湧いてきた。
そしてほぼ同時に同じビデオカメラ業界のライバルメーカーInsta360も同様の新機種で参戦してくるという情報が交錯し、これまでDJIの一人勝ち状態だったこの分野が俄然風雲急を告げてきた。

その間古いPanasonicはどうにか撮影はできていたのでだましだまし使い続けていたが、ついに撮影不能になったので、そこからは古いGoProで凌ぐことにした。

DJIとInsta360両者による情報戦を呈していたのがようやく動いたのが6月に入ってから。ついにInsta360の新機種Luna Ultraの発売が正式発表された。
実はその前にDJIから単眼のOsmo Pocket4が発売されたが、もう心は複眼レンズに傾いていたので、想定より値段はかなり高かったが思い切って発売日に注文してしまった。

届いたこちらのInsta360 Luna Ultra、最先端の機能満載で正直自分にとってはかなりのオーバースペックではあるが、これから長く使うものなので物足りなくて後悔するよりは想定のことは何でも余裕でこなしてくれる方がいい。
何よりやはりこれからはビデオカメラからミラーレス一眼まで全てこれ1台でこなしてくれそうなところが一番だった。

実際使ってみると、もちろん動画に関しては手ぶれ補正も画質もどちらも今までより格段に素晴らしく、心配だった静止画撮影も、どうやら期待通りミラーレス一眼の代わりを務めてくれそうで、長らくお世話になったミラーレス一眼も、これにてめでたくお役御免となった。今までありがとう。

しかしそれにしてもこのLuna Ultra、ジンバルの先にカメラがついているその形といい、液晶モニタをくるっと回して電源オンになる独特の操作といい、全てが革新的で独特だったDJI Osmoシリーズの丸パ○リではないか💦
中国メーカーではこういうデザインや操作など意匠面の著作権は一体どうなっているのだろう?

まあそれはともかく手に入れたことは大満足で、半年待った甲斐があった。
これからどこへ行くにも一緒で、存分に活躍してほしい。

ILLIT LIVE PRESSSTART🩷@TOYOTA ARENA TOKYO

ついに念願のILLITのライブに行ってきた。
初めてのK-POPライブということもあり、行くまでは本当に楽しめるだろうかとか、若い子ばかりの中におっさんが行って大丈夫だろうか?とか色々不安もあったが、始まってみればライブは最高としか言いようがなく、おっさんもちらほら見かけて何の問題もなく心から楽しむことができた。

大きいモニターがあるので遠くからでもメンバーのかわいいお顔はしっかり見えるが、それよりも肉眼で全体を見渡して激しく動くメンバーの動きに驚いた。普段の映像などでは大抵寄りの映像になるのであまり気が付かないが、全身を使った縦横無尽な動きが想像以上に激しくて、うわ〜本当にそこで動いてるんだ〜と変な驚き方をした。
衣装転換のインターバルに流れる映像もとてもセンスのあるもので、その間も全く飽きることなく最後までとても楽しかった。
座席も最上階の後ろの方であまり期待はしていなかったが、この最近出来たばかりのTOYOTA ARENAはとても見やすく、何の遮るものもなく全体を見渡すことができるので、会場全体で制御されたペンライトの演出もとても綺麗に楽しめる素晴らしい会場だった。

初めてのK-POPコンサート、とても楽しかったので、また機会があれば是非行ってみたい。
次はHearts2Heartsかな?

 

moonriders LIVE 2026「DON’T TRUST OVER THIRTY and more …」

昨日は東京国際フォーラムでのムーンライダーズの「DON’T TRUST OVER THIRTY and more …」に行ってきた。

ムーンライダーズといえばYMOと並んで自分にとっての10代を鮮やかに彩ってくれたバンドで、今年なんと結成50周年だそう。
そんなレジェンドバンドが当時自分が一番よく聴いたであろう1986年のアルバム「DON’T TRUST OVER THIRTY」を40年ぶりに全曲再現ライブをやってくれるというのだからこれは行かないわけにはいかない。

とはいえムーンライダーズはあれほど好きだったのに、当時きちんとライブを観たことがなく、唯一観たのは1982年のビックリハウス主催の「ヘンタイよいこ秘密の大集会」だけだ。
あの時はライダーズが最も尖っていた時期で、おまけに「マニア・マニエラ」がレコーディングしたのに色々あって発売できなかった頃で、そのライブではまだ誰も聴いたことのなかったマニア・マニエラ収録曲の「花咲く乙女よ穴を掘れ」や「温和な労働者と便利な発電所」を初めて聴いて「何じゃこの曲は〜!?」と強烈にビックラゲーション(笑)したことを今でも強く覚えている。

メンバーが全員30代になった時に「30代以上を信じるな!」というタイトルのアルバムを作った彼らも、もう既に70代。そのうち二人は残念ながらこの世を去ってしまったので、残るメンバーがそこにいてくれるだけでも有り難いことだ。

そんな彼らが最も充実しきっていた名作をどう再現してくれるか興味津々だったが、想像以上にパワフルな演奏で、特に慶一さんの声がよく出ていたのに驚いた。

ちなみにドラムの夏秋さんは自分の高校の2年先輩で、文化祭で「不眠モグラ」というカシオペアのコピーバンドをやっていて(ちなみにあの頃上手い人はみんなこぞってカシオペアをやっていた)、当時からメチャメチャ上手くて雲の上のような存在だったこともあり、そのお方が当時好きだったムーンライダーズでドラムを叩いていることにも、ちょっと誇らしい気持ちになった。

とにかく健在のメンバーは皆さん意気軒昂で、まだまだお元気でこれからも続けてほしいと心から願っています。いい演奏をありがとうございました。

 

 

『海も暮れきる』吉村昭

昔大好きでよく読んでいた吉村昭を久しぶりにまた読みたくなって、折角ならばこの際全制覇しようと、Kindleで未読作品をまとめ買いしたのが数年前のこと。
購入したはいいものの、その後数年間というもの積ん読(デジタルだと何て言うんだ?)状態だったが、この度ようやくその一つを繙いてみた。

この作品は大正時代に活躍した自由律俳句の尾崎放哉の最期を描いたもの。
不勉強につきこの人物のことは全く知らなかったので、初めて知ることばかりでとても興味深く読むことができた。

とはいえこの尾崎放哉という人物、人格的にはかなり問題のある人で、傲慢で酒乱であらゆる場所でトラブルを繰り返していて、その辺りのエピソードは読んでいるだけでも不愉快になる程だった。
しかし病に冒されたその最期は壮絶なもので、吉村昭独特のその淡々としながらも執拗な描写も相まって、読んでいて辛くなった。

主人公に過度に入れ込むことなく、綿密な取材をもとにあくまで客観的に淡々と綴られる文章はまさしく吉村昭の真骨頂で、読後の余韻も非常に深いものがあった。

Laufey@有明ガーデンシアター

Laufey(レイヴェイ)のライブに有明ガーデンシアターに行ってきた。
まず驚いたこと。
Laufeyといえばその音楽は古き佳きクラシック・ジャズ・ボサノヴァをベースにした渋み溢れるもので、その支持層は喩えればタワマンに住んでそうなちょっと「違いのわかる」インテリなイケおじおば、というのが自分の勝手なイメージだった。
しかし会場に着いてみると、若くてやたらオシャレなキラキラ港区女子のような娘たちが行列を作っていて一瞬会場を間違えたと思ったほど。
その他にもまるでモデルのような人間離れしたスタイルをした外国人も多くて、ほとんどがそんなキラキラした人たちばかりで気圧されてしまった。

いざライブがスタートしてLaufeyが登場すると割れんばかりの黄色い歓声が上がり、その一挙手一投足とMCの一言一句(俺はほとんどわからんかった)に大きな反応を示し、おまけにほぼ全曲で会場中を覆い尽くすシンガロングの嵐。
まさにその雰囲気はあたかもテイラースイフトやアリアナグランデも斯くありやといったふうな、同世代女子にとってのカリスマ歌姫という感じだった。
何の知識もなく音楽だけ聴いていたら、まさかこんな支持のされ方をしているとは想像もしていなかったので驚いたが、彼女のような懐古趣味なある意味マニアックとも言えるジャズやボサノヴァサウンドがこういう形で彼女を通して若い世代に響いて聴かれているというのは、素敵なことだなぁと強く思う。

そしてそのライブは、世界中に認められた超一流のその歌声とサウンドはもちろんのこと、ピアノにギターに更には本職(?)のチェロ演奏で多才ぶりをこれでもかと発揮し、一幕のショーとして魅せる卓越した演出と相まって知らない曲も多いのに全く飽きさせることなく本当に素晴らしいものだった。
会場の有明ガーデンシアターも、座席が張り出した最上階の最前列ということもあってか、案外ステージが近く、全体を俯瞰できるとてもいい会場だった。
いい音楽を身体中に浴びて心ゆくまで満足できた実に素晴らしいライブだった。





『青の炎』貴志祐介

我が家に住み着いた理不尽な存在をこの世から抹消するために完全犯罪を思い立ち、それを実行に移そうとする17歳の少年のお話。

その成功したかに見えた完全犯罪が徐々に綻びを見せ、さらに罪を重ね、破綻に向かっていく様子はなかなかの緊迫感があったが、主人公の少年があまりにも賢すぎて自分には違和感満載だった。
結末も後味は良くない。

万座温泉へ

昨年訪れてとてもよかった万座温泉へ今年も行ってきた。
宿泊したのは今回も万座高原ホテル。
ここは8種類の混浴露天風呂に湯浴み着用で入ることができ、更に隣接する万座プリンスホテルの混浴露天風呂もいつでも利用することができるので、一日中24時間濃厚な白濁温泉を満喫することができてとても楽しい。
特に今年は周囲にクマ出没の危険があるので、外を散策することもなくただただひたすら風呂か食事か寝てるだけの究極にぐうたらな3日間を徹底的に楽しんだ。

公式サイトより

今回、行きは関越道渋川伊香保ICから八ッ場ダム経由、帰りは軽井沢から清里経由の下道で、清里の温泉施設に併設された宿泊所でもう一泊してきた。

今年はケーブル盗難を乗り越えて万座スキー場も復活するようだし、定宿にして年に2〜3回は訪れたいものだが、やはりアクセスが不便なのが玉に瑕。
まだ途切れ途切れの渋川から嬬恋へ至る上信自動車道が全通する数年後にはこれも解消されるかな?

4日間ひたすら温泉に入りまくったので、おかげでつるピカお肌になってたぶん100歳くらい若返ったんじゃないかな。是非またすぐにでも行きたい。

八ッ場ダム

八ヶ岳高原大橋

八ヶ岳

『怪談四十九夜 今宵かぎり』黒木あるじ・他

複数作家によるオムニバス怪談集。
長らく定着している人気シリーズというだけあって、適度な長さの短編集であり、尚且つ各作家による異なる作風が楽しめるので、とても読みやすかった。

まあおそらくは、多くの人から聴き取った怖い体験を怪談としてまとめた、という体をとった創作だとは思うが、それなら余計に「いやいやこれはないだろ〜」という展開になるとさすがに鼻白んでしまう。
そういう設定だとしても、いかに読んでいるうちに本当の出来事と錯覚してしまうお話が書けるかが、上手い作家の腕も見せどころということだろう。
機会があれば他の作品も読んでみたい。