チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

相撲

尊富士新入幕で初優勝!

大相撲春場所はなんと両国以来110年ぶりに新入幕尊富士が優勝という驚きの結果で幕を閉じた。110年ぶりといっても当時はまだ現在のような幕内最高優勝制度とはかけ離れたもので、実質史上初と言っていいとんでもない快挙だ。しかも同様に幕内2場所目のまだマ…

逸ノ城初優勝!

大相撲名古屋場所は平幕逸ノ城の初優勝! 思い返せば8年前に新入幕した時にはあわや新入幕で初優勝か!?というくらいの大旋風を巻き起こし、そのスケールの大きな相撲ぶりにすぐにでも大関横綱に駆け上がっていくのではないかと思われたが、その後は故障が…

『名寄岩 涙の敢斗賞』(1956)

戦前、双葉山全盛の時代に同じ立浪部屋から大関として活躍した名寄岩。 戦後大関から陥落した後も長く土俵を務めて昭和25年に平幕で敢闘賞を受賞したことが映画化された。 その事実は知っていたが、なにぶん大昔の話であり、ほぼ伝説化していて、今までもこ…

大相撲春場所

大相撲春場所、関脇若隆景初優勝!優勝決定戦での高安との両者力の限りを尽くした死闘は名勝負として語り継がれるだろう。 若隆景の決して大きくないが筋肉質の身体と正攻法の相撲はあの千代の富士を彷彿とさせ、本当に見ていて爽快感溢れる気持ちのいい今後…

白鵬引退

ついに横綱白鵬が引退した。幕内優勝45回、うち全勝優勝16回、通算1187勝、63連勝、という凄まじい記録を挙げるまでもなく、その全盛期の長さも含め、大相撲の歴史上他に類を見ない大横綱である。 その相撲ぶりは、人並外れた体力と柔軟な肉体から繰り出され…

『双葉山の邪宗門』「璽光尊事件」と昭和の角聖 / 加藤 康男

人生も折り返し点をとうに過ぎ、これからの緩やかな終活として少しずつ身の回りから物を減らしていかなければならない。中でも自分の持ち物で最も場所を取っているのが本であり、どんどん処分していかなければならないがこれが中々減らせない。少なくともも…

大相撲初場所

大相撲初場所が終わった。今場所もコロナ禍真っ只中にあり開催すらも危ぶまれたが、陽性者の出た部屋の力士など関取だけで16人が休場を余儀なくされる中、半ば強行とも思える状況でスタートした初場所だったが、どうにか千秋楽まで漕ぎ着けることができたの…

『ニュー・シネマ・パラダイス』(1988)

幼少時代に映画に魅せられた少年が、街の映画館の映写技師と仲良くなり、やがて挫折と別れを経験し街を離れ、その後成功を収めたのちに数十年ぶりに故郷に帰り、かつての記憶の跡を辿り、人々の思いを知るという、ベタではあるがとにかくノスタルジー満載の…

大相撲11月場所

例年は九州で行われるはずが、今年はコロナの影響で両国国技館で開催された大相撲11月場所。しかし先場所に続き白鵬・鶴竜の両横綱が初日から休場、おまけに期待された新大関正代と、優勝候補筆頭だった大関朝乃山が相次いで途中休場と、前半戦からいきなり…

大相撲7月場所

コロナ対策で本来の名古屋から両国に場所を移した大相撲「7月場所」が終わった。 結果は大怪我と病気で序二段まで落ちて今場所ついに幕内に復帰したばかりの元大関照ノ富士の劇的な復活優勝。照ノ富士にはどれだけの賞賛の言葉を持ってしても足りない。その…

『別冊相撲 昭和の名横綱シリーズ』

【7日間ブックカバーチャレンジ】3日目 昭和54年から3年間に渡って刊行された、玉錦から琴櫻までの昭和の横綱22人に及ぶ詳細なデータシリーズ全12巻。その内容は膨大な写真に加えて、入門からの全取り組みの決まり手や取り口、場所ごとのその力士をめぐる背…

白鵬「バッシング」の真意と相撲協会改革

という記事を読んだ。しかしこれはちょっと見当外れな記事だと思う。 自分は白鵬は本当に強いと思うし、日頃の稽古と鍛錬を欠かさない姿は尊敬すべきもので、多くの力士が見習ってほしいと思っている。しかし、好きか嫌いかと言われたら私は好きではない。し…

貴乃花とモリカケ

昨今世間を騒がしている貴乃花といわゆるモリカケ問題。 一見全く無関係に見えるが、メディアの報じ方という点で、ある共通点があることに気づいた。 まず貴乃花に関して。 発端となった日馬富士による貴ノ岩への暴行はもちろんあってはならないことであり、…

輪島死す

自分が物心ついて相撲を見始めた頃は輪湖時代真っ只中で、もうすでに横綱輪島は大スターだった。 しかし力は衰え始めていて、毎場所のように若い北の湖との優勝を決める一番で水入りの大相撲に持ち込まれ、最後はがっぷり左四つになってへたばって負ける姿が…

大相撲秋場所

大相撲秋場所が横綱白鵬の41回目の優勝で幕を閉じた。 今場所は珍しく横綱大関が皆勤して、それぞれまずまずの星を上げ格好をつけたのは大いに評価できる。 何より感じたのはやはり白鵬の圧倒的強さ。近年の成績から限界説も囁かれ始めていたが、そんなもの…

大相撲夏場所

大相撲夏場所は横綱鶴竜の先場所に続く連覇で5度目の優勝に終わった。 しかし何と言っても今場所の主役は12日目まで全勝で優勝争いをリードした関脇栃ノ心。相撲内容も右四つ左上手を取れば絶対に負けないという万全の型を持った盤石の相撲で安定感抜群だっ…

大相撲春場所終わる

大相撲春場所、鶴竜8場所ぶり4度目の優勝。 白鵬、稀勢の里の2横綱不在の中、万全の調子でなかったにもかかわらず孤軍奮闘横綱の責任を果たしたのは立派。 ただ内容はイマイチだったね…。 優勝争いも含めて相撲内容もよく盛り上がった先場所に比べると、今場…

相撲協会の対立を煽るメディア

もちろん相撲協会に存在する悪しき体質は時代に応じて改善すべきだと思う。 そして貴乃花親方の言うことは正しい。いや、正しすぎる。 現役時代の相撲ぶりや土俵態度も誠に立派なものだった。 しかし彼の現役時代後半から引退後のTVの解説などでずっと感じる…

大相撲初場所

大相撲初場所。栃ノ心初優勝! 今場所は熱戦続きでみんなそれぞれ存分に力を出し切り、最後は個人的に大好きな栃ノ心の感動的な初優勝と非常に盛り上がり、近年では最も面白い場所になった。 最近見受けられた観ていて不愉快になるような相撲や土俵態度もな…

日馬富士引退を受けて、いち相撲ファンの戯言。

横綱日馬富士が、ついに暴行事件の責任を取って引退を表明した。 その小さい身体から繰り出される立ち合いのスピードと技のキレは、長く相撲を観ている自分が見た中でも、あの千代の富士や朝青龍に匹敵する類まれなるもので、現役では最も好きな力士の一人だ…

大相撲秋場所中日を迎えて

さて、大相撲秋場所が中日を迎えて折り返した。 白鵬、鶴竜、稀勢の里の三横綱に加えて、高安、照ノ富士の二大関までも途中休場し、当初はどうなることかと思ったが、一体誰が優勝するのか全く予測がつかない展開と、ここまで若手の活躍で非常に活きのいい相…