未来型サバイバル音楽論 | 津田 大介、牧村 憲一 |
石ノ目 | 乙一 |
カレンダーボーイ | 小路 幸也 |
未来型サバイバル音楽論―USTREAM、twitterは何を変えたのか (中公新書ラクレ) (2010/11) 津田 大介、牧村 憲一 他 商品詳細を見る |
最近ツイッターをはじめ各方面で引っ張りだこの津田大介氏と、かつて大貫妙子やフリッパーズギターの名プロデューサーだった牧村憲一氏の共著。
音楽の媒体としてのCDが全く売れなくなり、音楽が商売として全く成り立たなくなってしまっている現状。
非常に身につまされるこのテーマを今後打開していくのに、ミュージシャン個人がインターネットを使ってどのような可能性があるのかを考察している。
可能性は確かにあるように思われる。
絶望していても始まらない。
以前のようなレコード会社が全く頼りにならなくなった反面、今度は個人個人の力にその可能性が秘められているということ。
それを切り開いていくのは自分自身なのだ。
何とかしていこうと思わせてくれる本。
★★★★
石ノ目 (2000/07/26) 乙一 商品詳細を見る |
毎度お馴染み乙一氏の短編集。
おどろおどろしいグロテスクなものはあまり無く、ファンタジー系の胸がきゅんとしてしまう切ないお話が中心。
若いだけあって所々甘い部分も見え隠れするが、それを補って余りある発想力と勢いでカバー。
今まで読んだ中では一番面白かった。
★★★★★
カレンダーボーイ (ポプラ文庫) (2010/12/07) 小路 幸也 商品詳細を見る |
現代に生きる中年男が、大人の心を持ったまま小学生の自分にタイムスリップして、すっと心に残っていた事をやり直す…。
よくあるといえばよくありがちだが確実に心惹かれるストーリー。
だが主人公二人の一人称が最初のうちわかりにくいのと、いつも肝心の重大な出来事は描写される事無く物語が進んでいくのがちょっとストレスを感じる。
★★