自民党総裁選挙が始まった。
自分は自民党員ではないので残念ながら投票の権利はないが、連日のようにテレビで論戦が繰り広げられ、それぞれの候補者の今まで知らなかった面も見えてきて、よくぞこれほど有能で面白い候補者が9人も揃ったものだと改めて感心している。
国民に政治に関心を向かせるという意味においても非常に好ましいことだと思う。
仕事の追い込みなどもあって中々全てを追いかけきれないのがもどかしいが、自分が見たテレビ番組や討論会でちょっと気になることがある。
どうも今回の総裁選でマスコミが争点にしたいのは「政治とカネ」と「選択的夫婦別姓」の二点のようで、どの番組もまずそこから入るのだが、個人的にはそこはどうでもいい・・・とまでは言わないが優先順位は決して高くはなく、自分が何より最も知りたいのは経済対策、外交安全保障、憲法改正といった国の根幹に関わる問題をそれぞれの候補者がどう考え、この国をどんな方向に引っ張っていくのかなのだが、どの番組も先の二つの問題で時間を費やして時間を使い切ってしまうか、触れたとしても表面的な部分だけで深い議論にならないことが大きな不満だ。
折角これほどの有能かつ個性的な人材が顔を揃えたのだから、これから終盤の選挙戦に向けてそれぞれの候補者がこの国をどんな方向に向かわせたいと考えているのか、大いに活発な議論を期待したい。