『牡丹と薔薇』・・・やられまくっている。
製作発表の時点から、あの昼メロ史上に残る大傑作『砂の城』『真珠夫人』を産み出した巨匠・中島丈博入魂の書き下ろしということで、期待せずにはいられなかった。
HDDレコーダーを買ったのは映像の世紀もそうだけど、実は何よりこのためだった。
おまけにこのタイトル。
『牡丹と薔薇』って・・・、
それだけでもう既にツボにハマりまくり。
それに加えてなにしろ『真実一路』があまりにもふざけた最悪なエンディングで、「私のこの三ヶ月を返して!!!」状態の絶望的な年の瀬を迎えてしまったダメージがかなり大きかったので、ますます期待は膨らむばかりだった。
しかし・・・実際はその期待をも上回るとんでもない作品だった。
まだ始まって10回でようやく主人公が子役で登場してきた段階であるにもかかわらず、これまでの「つかみ」はもしかすると真珠夫人以上かもしれない。
まずここまでの最大の収穫はなんといっても北原佐和子(!)に尽きる。
うひゃ~パンジーだよパンジー! 懐かしいな~。。。
どちらかというとパンジーでは北原佐和子より「ねらわれた少女」の真鍋ちえみ派ではあったが、それでも中学生時代は随分グラビアやブロマイドで「お世話になった」もんです。それにしても君は今までどこにいたんだ? いや、気付かなかった自分の目が節穴だったのか。とにかく立ち居振る舞いからセリフ回し、表情の作り方まで、あたかも昼メロを演じるために生まれてきたかのような過剰な演技。この人は自らに求められている「昼メロの演技」というものを完璧に「わかって」やっている。
真珠夫人の増田美亜もそうだったが、かつてお世話になったアイドルが時を経て成長し、今こうして再び目の前に現れるのは嬉しいもんだ。
そして言わずと知れた川上麻衣子も安定した演技で陰気な薄幸女という昼メロの世界を表現しきっている。これまたいかにも昼メロ向きの新藤恵美をはじめ、ここまでのキャスティングはカンペキだ。
今後の楽しみとしては小沢真珠が究極の意地悪キャラで登場するらしい。意地悪な小沢真珠なんて想像しただけでワクワクしてしまう。よくぞ、よくぞ。
とにかく現時点ではただでさえ大きかった期待をはるかに更に上回り、今後の期待もますます膨らむばかりだ。
これ・・・ひょっとすると伝説的作品になるかもしれないぞ。
それはそうと、あの「ぼったんっとば~ら~は~♪」という妙な挿入歌が頭の中をグルグル回って鳴り止まない。
ふと気がつくと無意識に口ずさんでしまってさえいる。
助けてくれ・・・。