チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

10月に読んだ本

飛翔する日本中川 昭一
若き世代に語る日中戦争伊藤 桂一 野田 明美
昭和陸海軍の失敗

―彼らはなぜ国家を破滅の淵に追いやったのか

半藤 一利 秦 郁彦ほか

飛翔する日本飛翔する日本
(2008/09)
中川 昭一

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俺の最も好きな政治家の一人、中川昭一氏。

麻生内閣では財務大臣と金融担当大臣の兼任で、現在のこの世界的金融危機にどういった手腕を発揮するのか、期待している。

この本ではそんな中川氏の、経済、外交、教育、その他広い分野での彼の政策と信念が綴られている。

さすが、どれを取っても大いに納得できるし、期待を持ってしまう。

同じく期待していた安倍政権がそれをよしとしない勢力の妨害にあって潰されてしまったので、是非とも麻生さんからつながる流れを受け継ぎ、次の世代として中川・安倍ラインでタッグを組んで戦って欲しい。

安倍さん同様、朝日新聞からは常に目の敵にされるけど、負けないでね♪

★★★★

若き世代に語る日中戦争 (文春新書 607)若き世代に語る日中戦争 (文春新書 607)
(2007/11)
伊藤 桂一野田 明美

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昭和12年に入営し、以後一年間の退役を挟んで7年間に渡り中国大陸で軍隊生活を送った筆者に、現代の若い世代の人が話を聞く、という体裁。

どうしても戦後の教育のせいで,日本軍は中国で極悪の限りを尽くしてきたと教えられてきたが、現実にそれを体験してきた兵士の言葉は重い。

一生懸命お国の為に戦い、多くの命を犠牲にし、命からがら戦争が終わって帰ってきたら、この国の空気はガラリと変わっていて、感謝されるどころか人殺し呼ばわりされて後ろ指を指されるような現実で迎えられた人々は、どんなにか悔しく、やりきれない思いをした事だろう。

その悔しい思いを胸に秘めて戦後の経済成長でも中心を担った、大正生まれの世代の人々。

そしてそれは戦場で尊い命を落とした人々も同じ。

この世代の人々に対する感謝の念を、現代に生きる我々はもっともっと持たなければならない。

そして現実の戦場を経験してきたこの世代の人達の話をもっともっと聞かなければならない。もう時間は残されていないのだ。

戦後の歪んだ教育で抹殺されてしまった、戦中世代が体験した本物の歴史。

この「失われた歴史」を取り戻す事が、現代に生きる我々の使命かもしれない。

★★★★★

昭和陸海軍の失敗―彼らはなぜ国家を破滅の淵に追いやったのか (文春新書 610)昭和陸海軍の失敗―彼らはなぜ国家を破滅の淵に追いやったのか (文春新書 610)
(2007/12)
半藤 一利秦 郁彦

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大東亜戦争が敗戦に終わってしまった原因は色々語られているが、この本では戦争を率いた軍部の人物評価を中心に、その官僚体制の問題点が語られる。

読んでいると、これは全く現代の官僚組織と全く同じ問題点を抱えているではないか。

要するに縦割りと組織の保身。

戦後60年経って相変わらずの事が繰り返されている。これは日本人の国民性なのかねえ?

次は絶対に負けるわけにはいかないんだよ。いや冗談でなく。

★★★