3月11日。
今年もこの日がやってきた。
この日がやってくる度に、今こうして自分が元気に生きて、ささやかながらも平穏で幸せでいられることに改めて感謝している。
しかしその一方で、ある日突然この日常の平穏とささやかな幸福が一瞬にして崩れ去り、大切なものを何もかも失ってしまうことがあるということも、紛れもない現実としてまざまざと見せつけられた。
長い人生では、いつそれが起きても不思議ではないという覚悟は常に持っていなければならないことも学んだ。
これから何年経っても、自分のそれまでの人生観を一変させたこの日のことは、忘れることはないだろう。