あまりにも色々なことが起こりすぎた2011年がようやく終わり、2012年がやってきた。
昨年の大震災の悲劇を決して忘れることなく、日本国民全てが新たなる希望を持ってこの美しい国の再建に一致団結して力を合わせる年にしたいと心より願います。
思い返せば昨年は自分にとっても色々な事があった年だった。
年明け早々ドロドロした縄張り争いや裏工作に巻き込まれ、すっかり嫌気が差していたところに迎えた3月11日。
この大震災は自分にとっての人生観すら根本から変えてしまう出来事だった。
つい昨日まで当たり前のように身近にあった物、街、そして人。
それらが一瞬にしてあっけなく消滅してしまう、いともはかない存在なのだと云うこと。
そして当然のように信じきっていた科学技術への信頼の崩壊。
今まで考えてこなかった、いや考えようとしなかったこの事実を震災は自分の目の前に強烈に突きつけた。
それは自分の常識と人生観を根底から揺るがす出来事だった。
正直音楽を創るどころではなくなるくらいの衝撃だった。
おまけにそれはこれで終わりではないのだ。
地震はどうやら活動期に入ってしまい明日再び大地震が起きても全く不思議はなく、原発は今後数十年に渡って予断を許さず危険な状態が継続する。
残念ながら日本はこの先どうなるのか全く不透明な時代に突入してしまった。
そこで自分は考えた。
この先どうなるのかわからない人生なのであれば、これからは本当に自分の納得できることだけをしよう。
今本当に自分のやりたいことをしよう。
そして本当に自分の作りたい音楽を創ることにしよう。
それにあたって、まずは自分の身の周りを固め、生活を見直すことにした。
震災後の4月に引越し、そして同時に車を手に入れた。
これによって今までとライフスタイルが激変した。
日本中どこにでも移動できる足を確保した。
これで昨年はいろいろなところを旅して回った。
東北にも行き、起きた現実をこの目に焼き付けた。
そして歯の矯正をすることを決意した。
今でこそそんなことはなくなったが、かつては歯並びが自分の最大のコンプレックスだった。
これを機にその長年のコンプレックスとも完全に決別してしまおう。
そして自分の音楽を表現する手段としてアコーディオンを手に入れた。
まだまだ未熟だがこれによって『表現』の可能性が大きく広がった。
どれもこれも金のかかることばかり。
正直苦しい。
しかしいま自分の為に使える時に使って後に後悔を残さないことの方が重要だと思った。
その間、音楽活動はしばらくお休みにした。
去年は結局一曲しか作らなかった。
しかしそれもこれも自分の本当に作りたい音楽を作ることが最大の目的。
昨年はこれから本当に作りたい音楽を作る為に、自分の足場を固める為の年。
足場が固まった今年はそれをいよいよ実現に移す年。
昨年は長い目で見たらとてもいい充電と考える時間を自分に与えることができたと思う。
足場は固まった。
今年はいよいよその実践が始まる。
やっと本当の意味で『自分の音楽』を創ることができる気がする。
今年はやります。
年頭に当たり決意表明。
2012.1.1
チェリー福田。