大反対運動にも信念を曲げずに日米安保改定を成し遂げ日本の戦後高度経済成長の礎を築いた岸信介。
結果的に歴史の評価としてその信念が正しかったことが証明されたにもかかわらず、これまでその安保反対運動の敵役のイメージで正当な評価がなされているとは言えなかった気がする。
が、ここにきてようやく再評価の機運が高まってきたようでいくつか評伝が出版された。
以前に原彬久がまとめた『岸信介証言録』は非常に面白く読んだが、自ら語ったものなので当然触れたくないこともあると思われたのでその辺に期待して読んだ。
岸本人の事だけでなく時代背景と周囲の人物の事も語られるのでその辺は分かり易かった。
ただ戦犯として収監中に何があって釈放後直ぐにその力を発揮できたのかその背景がやはりまだよく判らない。
しかしその人物の大きさは伝わる。
やはり非常に興味深い人物だ。
主要人物がいなくなったことで正直急速に飽きてきた。
残された孔明は南蛮王孟獲を相手に南征するのだが、これもなにやら冗談のような話でいい加減うんざり。
あと1巻頑張ります。