足利尊氏や後醍醐天皇、楠木正成に新田義貞など、教科書で名前は知っているが今まで自分の中でもう一つ馴染みがなく空白の時代だった南北朝時代。
というわけで今更ながらこの作品を読み始めた。
時は鎌倉時代末期、世には執権北条氏による政治に不満が溢れ後醍醐天皇が即位するあたりから始まる。
その時代に生を受けた若き足利尊氏が祖父の置文を読み自分に与えられた運命を悟るところから物語がいよいよ動き始める。
さあこれからその運命はどう動いていくのか。続きが楽しみ。
新藤義孝『先送りのない日本へ ~私が領土・主権問題に取り組む理由~』
川口が誇る我らが新藤義孝議員待望の初著作。
選挙前のこれ以上ないタイミングで出版されたのでまっ先に読んでみた。
内容は竹島、尖閣、北方領土の歴史的経緯と現状を改めて丁寧に解説し、新藤さんが領土問題に取り組む理由と意義を説明する。
毎週日曜日に川口駅前で演説する内容を更に整理しわかりやすくしたもの。
政治家とは各々政治家個人の主張を持つべき。
政治家とはかくあるべし。
改めて尊敬の念を強くした。
5月から読み始めて7ヶ月でここに全巻完結!長かった…。
今巻は孔明vs仲達という図式で退屈だった前巻よりはやや持ち直すも、孔明の死により全てが終わる。
ホントお疲れ様でした。
孔明死後の魏呉蜀三国の運命は篇外余録として巻末に触れられる。
長く壮大なお話ではあるが、個人的には面白かったのは最初の桃園の誓いから曹操が頭角を現し董卓を倒し劉備と孫権と相対する赤壁の戦いまで。
ここまでは血沸き肉踊るといった感じで非常に面白かったが、それ以降は一進一退で戦の大義名分も薄れひたすら孔明の凄さのみが強調されお話としては失速する。
そもそもただひたすら血生臭く権謀術数と策略が渦巻き騙し騙されの世界と、あちらの国特有の憎さのあまり敵の肉を喰らい血を啜るといった独特のお国柄が、日本の時代小説と比べるとやはりどうしても馴染めない。