チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

「正論オバケ」が今日もゆく。

舛添氏辞職。

世に蔓延る得体の知れない「正論オバケ」が今回も首尾よく一人の人物を叩き潰して引きずり下ろすことに成功したわけだが、これで満足だろうか?
いやいや、この巨大なオバケはまた次のターゲットを探すだけだ。

個人的には舛添氏は好きではないし全く擁護の余地はないが、誤解を恐れずに言うと彼のやったことは「小せぇなあ」「セコいなぁ」とは思うが、「良からぬ勢力の意を受けて社会を悪しき方向に導く」という政治家にとって本当の意味での『巨悪』とはかけ離れた印象(彼にもそういう疑惑があるが今回問題になっているのはそこではない)。しかし連日の叩きはまるで親でも殺されたかのような極悪非道ぶり。少し常軌を逸していたように思う。

SNSの発展で個人が意見を言える場が増えたことで、政治家や芸能人など「安心して叩ける相手を安全な場所から叩く」空気がより増幅しているように感じる。何故ならそれは正論だから。誰も批判できない。そしてその無謬性はテレビ新聞雑誌と共鳴しあいその「世論」を更に増幅させる。

「正論オバケ」が今日もゆく。

さあ次のターゲットは誰だ!?