リングシリーズ4作目。
ここでは呪いのビデオ事件から30年遡り、貞子が怨霊化するに至った経緯が語られる。
とは言っても、おどろおどろしいホラーというよりは人間ドラマが主体になっていて、あまりにも不憫な貞子の生い立ちや恐怖や絶望に観る者は感情移入してしまう。
主演に大抜擢された若き仲間由紀恵も拙いながらも熱演していて、その人間離れした素っ頓狂な発声が逆に貞子の人並み外れた人格を絶妙に表現しているとも言える。
その他色々腑に落ちない点はあるが、シリーズの中では一番物語に入り込めて面白く観られた気がする。
主題歌も、前作『リング2』の今井美樹にはズコーッとなってしまったが、今作のL'Arc~en~Cielの曲はハマっていてよかった。
リングシリーズはこの先も続いたようだが、この後は貞子がエンタメ化してしまったらしいので、リングシリーズ一気観はこれにて終了とする。