チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

11月に読んだ本

ハリーポッターとアズカバンの囚人 J.K.ローリング
男子の本懐 城山三郎

男子の本懐/城山三郎
昭和初期、軍縮と金解禁という二つの大きくそして困難な政策を成し遂げた首相浜口雄幸とその大蔵大臣井上準之助。その後相次いでテロに倒れるこの二人の物語。
性格的にも正反対の二人が、共通の目標に向かって命を投げ打って共同する。強引に政策を押し進めるにあたって、常に周囲に反発を買い、足を引っ張られる。この辺は今の政治にも共通するものがあるな~と強く思った。いつの世にもいる「抵抗勢力」。この二人の場合、その最後が共に悲劇的なだけに重苦しい物を感じる。非常に示唆的で考えさせられた。NHKアーカイブスで観たドラマもよかった。
★★★★★