チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

9月に読んだ本

回想録 午後の頁から久米小百合
だから日本人よ、靖国へ行こう小野田寛郎
靖国問題と中国岡崎久彦屋山太郎
超ジャズ入門中山康樹
ジャズ・レーベル完全入門後藤雅洋

回想録(メモリー)―午後の頁から / 久米 小百合

久米小百合、またの名を久保田早紀

そう、あの「異邦人」というとてつもない名曲を残した俺の尊敬する昭和の偉人である。

ペーソス艦隊でも彼女の「25時」という曲をカバーさせてもらってライブでやっている。

そんな彼女の生い立ちからデビュー、そして引退して結婚、現在の教会音楽家に至る半生記だ。

あれほどの才能を持った人がほんの短い期間しか活動せずに引退してしまった理由をずっと知りたかったので、この本は興味深く読んだ。

おおよそ想像していた通りの理由だったが、それを本人の口から語る感触はとても優しく柔らかで、実際はもっとドロドロしていたものあったであろうに、なんだかとても安心した。★★

だから日本人よ、靖国へ行こう だから日本人よ、靖国へ行こう
小野田 寛郎、中條 高徳 他 (2006/04)
ワック

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小野田さんがルバング島から生還したときの事はよく覚えている。

子供心にも「29年間もジャングル生活するなんてすげーなー」ととても感動した。

しかし帰国後、なんとなく「怖い人」というイメージが段々と植え付けられて行った。それは今にして思えばマスコミの「軍国主義の亡霊」などといったネガティブキャンペーンによるものだったわけだ。マスコミは恐ろしい。いたいけな俺はコロリとだまされてしまった。

小野田さんはかつてと全く変わってしまったそんな日本に馴染めるはずもなく、ブラジルへ移住してしまう。

靖国とは本来どんな存在であったのか。英霊の方々はどんな思いで命を投げ出してこの国を守ろうとしたのか。実際に靖国に祀られていた当の小野田さんの語る言葉は重い。

この問題を外交の道具にされてはいけない。★★★

さて今宵の月。

今夜は一晩中厚い雲に覆われ月の欠片すらも確認することができず、ついに『お月さま観察日記』もこれにて終了かと思われたが、夜明け前のほんの一瞬、雲の隙間から顔を出したその瞬間を奇跡的にとらえた。ほんの数秒の出来事。

           顔描きたくなるね[emoji:v-280]