ジェノサイドの丘 ルワンダ虐殺の隠された真実 上・下 | フィリップ・ゴーレイヴィッチ |
この国を、なぜ愛せないのか 論戦2006 | 櫻井よしこ |
突然うまくなるスキー | 三浦雄一郎 |
ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実 フィリップ ゴーレイヴィッチ (2003/06) WAVE出版 この商品の詳細を見る |
ジェノサイドの丘〈下〉―ルワンダ虐殺の隠された真実 フィリップ ゴーレイヴィッチ (2003/06) WAVE出版 この商品の詳細を見る |
アフリカ大陸の真ん中、ほぼ赤道直下に隣接する小さな国、ルワンダ。
名前は何となく聞き覚えがあっても、正確なその位置など詳しいことはこの本を読むまでほとんど知らなかった。
その小さな国で、こんな想像を絶する出来事が起きていたことも。
「一割間引き(デシメーション)」とは十人に一人を殺すことを意味するが、一九九四年初夏、ルワンダ共和国では大虐殺によって人口の一割が殺された。殺害はローテクなものだったがーー主として山刀(マチェーテ)が使われたーー驚くべきスピードだった。七百五十万の人口のうち、少なくとも八十万人がわずか百日の間に殺された。ルワンダ国内では死者百万人とも言われているが、こちらの数字の方が正しいかもしれない。ルワンダの死亡率はホロコースト中のユダヤ人のほぼ三倍に達する。これは広島と長崎への原爆投下以降、もっとも効率的な大量虐殺だった。~本書前書きより~
わずか十年ちょっと前、二十世紀の終わりに遠く離れた国でこんな事が起きていたとは!
しかもそれは軍隊による戦争や革命、クーデターの類いではなく、昨日まで隣同士で暮らしていた一般人たちがある日突然集団でやってきて「今日はお前を殺しにきた」と言う、ホラー映画さながらの出来事が事実として起こった。
軍隊ではないので武器は身の回りにあるようなもので行われたことで、その殺戮の状況は酸鼻を極めるものだったらしい。
そこには民族同士の対立が要因としてあった訳なのだが、数ヶ月前からその悪夢のような日がやってくる事を襲う側襲われる側双方が確信に近い予感をしていた、というのがまたとても恐ろしい。
民族間の対立は長年に渡り根深いものがあった事は確かだが、この悲惨な事件が起こる上で、そのしばらく前から明らかに、「対立する民族を抹殺せよ!」という新聞やラジオによる露骨な煽動があった事が認められる。それが原因で人々がある種の集団催眠のような状況に陥ってしまった可能性もある。
これを読むにつけ、マスメディアの持つ恐ろしさを改めて実感した。
この本はとてもよく取材されていて、あまり詳細に伝えられなかったその事件を世に問うという意味で非常に価値は高いが、いわゆる「被害者側」とされる民族を善、「加害者側」を悪という視点で書かれている所が目につき、そこに若干の疑問を感じた。それと翻訳が典型的な直訳調で、日本語の文章として読みにくい事甚だしいので→★★★
この国を、なぜ、愛せないのか~論戦2006 櫻井 よしこ (2006/05/26) ダイヤモンド社 この商品の詳細を見る |
俺の敬愛するジャーナリスト、櫻井よしこ氏。
その鋭く歯切れの良い主張は他の追随を許さない。
この混沌とした世界情勢の中で、日本が自らに誇りを持って堂々と生き抜いていく。
ただそれだけの事だ。至極当然。
その当然の事を理路整然と主張できる人が少ない中、彼女の堂々とした存在はひときわ際立つ。
そ、そして! この4月から櫻井よしこさん久々のレギュラー!しかもたたたたた滝川クリステルと安藤優子のニュース番組がはじまるって!?
そりゃ見るしかないじゃないですかぁぁぁぁ!!!!!!!
★★★★