チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

裏表のあるヤツにだまされる快感

っていっても人ではなく曲の話。

ちょっとしたリズムの取り方の違いで、裏と表を逆に感じてしまうことがある。

そしてそれは一度その裏表の取り方が染み付いてしまうとなかなか逆に直す事は難しいのよね~。

ハナっから変拍子の曲は別として、そんな曲は結構あるんだけど、その中でも特に俺のこれまでの人生の三大『だまされ曲』ってのが、

ビートルズの「Drive My Car」のイントロのギターのフレーズ

ラバー・ソウルラバー・ソウル
(1998/03/11)
ザ・ビートルズ

商品詳細を見る

RCサクセションの「ドカドカうるさいR&Rバンド」のギターのリフ

OK(紙ジャケット仕様)OK(紙ジャケット仕様)
(2008/07/02)
RCサクセション

商品詳細を見る

YMOの「Shadows On The Ground」のサビに入る前まで

サーヴィスサーヴィス
(2003/01/22)
YMO

商品詳細を見る

これってよく見たらどれも純真な十代の頃に聴いた曲ばかりだね。

歳を取ればそうやすやすとだまされなくなるってことなのかな?

まず「Drive My Car」のイントロは、別に何てことないフレーズなんだけど、4拍目ウラから始まるフレーズを最初に小節アタマで覚えてしまったのが運の尽き。

だからどうしてもドラムのフィルが入って歌が始まる時に一瞬変拍子みたいにずっと感じていた。

でもそれがまたカッコイイと思ってしまったので、ずっとそういうもんだと思って覚えてしまった。

ずいぶん大人になってから譜面に起こしてみてはじめて変拍子でもなんでもないからくりを理解して、それ以来自分で弾く時にはちゃんと出来るけど、いまだに聴く時はダメだぁ。どうしてもアタマで取っちゃう。

「ドカドカうるさい~」は、高校生の当時コピーバンドをやっていたのに、結局理解できてないまんまやっていた(笑)。

この曲自体もう20年くらい聴いてないけど、今聴いたらちゃんとわかるのかな?

いや、でも一度身に付いたものはもう無理だろうな~。

「Shadows On The Ground」に至ってはいまだにどう頑張ってもアタマが取れない。

サビに入った瞬間にいっつも「あ~ヤラレタ~」ってやってる。何百回も聴いていて毎度毎度もうアホかと。

サビを過ぎればもうそれ以降は間違いなく取れるので、その部分を聴きつつ瞬時に一番に戻すとちゃんと取れるのよ。

でもアタマから聴くとやっぱりどうしてもダメなの(泣)。

しかしサビに入る瞬間のこの「裏切られ感」が既に快感になってしまっていて、毎回そこが来るのがワクワクしてしまうのだ。

まあこれも全て譜面に起こしてみたら簡単に一発で解決することなんだが、こうなるともう変に正解を覚えてしまってそのワクワク感がなくなってしまうのが怖い・・・っていうかなんだか寂しいような気がしちゃったりなんかしてね。

だって何百回も聴いていて毎回「ヤラレタ~!」って感じることができるのって凄いことだと思わない?

もうここまでくるとコイツらに一生だまされ続けたいというわけなのです。