毎月月末は仕事の締め切りで恒例の修羅場になるわけだが、先月末の修羅場はまさに史上最悪の修羅場となった。
その顛末をば。
かれこれ15年以上続けている現在の仕事。
やり始めた最初はNECのPC98というマシンで5インチのペラペラのフロッピーディスクから毎回カモンミュージックの『レコンポーザー』というよく出来たソフトを立ち上げてガチャコンガチャコンやっていた。
もちろんハードディスクなんてまだついてない。
それからしばらくして、初めてMacに乗り換えた。
LC575。160MBのハードディスクだ♪
はじめてハードディスクのついたコンピューター、それも憧れのMacが嬉しかった。
その当時はMacで音楽を作るソフトとしては、PerformerとVisionという二大勢力が、まさしく天下を二分して覇を競っていた。
最初はPerformerを買ったんだが、仕事先でVisionを勧められて使い出したら、その使い勝手の良さにもう他には移れなくなった。
それからかれこれもう15年近くに渡って愛用し続けている。
いや、愛用どころか、完全に依存していると言っていい。これがないと生きていけない。
MIDIデータをガッツリといじくり回すのにこれほど扱いやすい優れたソフトは未だかつて現れていない。
自分で曲を作るのには、とっくの昔にLogicに乗り換えているのだが、仕事では全く手放せない。
しかし・・・
しかしだ、誠に残念な事にこのVisionというソフト、もう何年も前に開発が終了してしまっているのだ。なので永遠にバージョンアップされることはない。
そしてそれにあたって問題なのが、MacというOS。
Macユーザーでない方に説明すると、MacOSの現行最新版はヴァージョン10.5。その大きく分けて一つ前の世代のOS9と現行のOS10は全く別物で、両者にほとんど互換性はないと言っていい。
このVisonが開発を終了したのはOS9の時代。
なのでOS10では金輪際このソフトを立ち上げる事が出来ないのだ!
おまけにMacの現行機種では、OS9での起動すら出来なくなってしまっている。
ということは、Vision利用者(俺ね)は永遠に古い型のマシンを探し求めて使い続けなければならないのである!!!
もちろんね、何度も乗り換えようと思ったさ。
でもね、あたいにゃあいつが忘れられないんだよ・・・。
どんな酷い仕打ちにあってもさ・・・もうあいつからは離れられないんだよぉ。
というわけで、俺の仕事部屋にはずっと、完全仕事専用マシンとして昔のiMacDV400グラファイトがデンと鎮座しておった。
当然ご老体なのであちこちガタが来ていた。
CDスロットはとっくに使い物にならず、ここ最近は一度電源を落としたら最後、次に立ち上がるまでに丸一日を要すようになったので、24時間煌煌と点けっぱなしでスリープも出来ない状態でなんとか騙し騙し頑張ってもらっていた。
来月こそは何か中古のマシンを探さなきゃな、、、と思っていたのよ。ホント。
それが先月仕事の締め切り一週間前の大詰め期間に突入したある日、作業中に突然電源が切れ、まったく立ち上がらなくなってしまった!
ついに最期の時がやってきたのか!!!???
しかもこんな大事な時に!!!!!!
なんとか復旧作業と平行して、さすがにここは代替マシンを入手しなければいけない。
すかさずネットの中古ショップで以前から目星を付けていたシェル型のiBookG3を注文した。
届いたブツはまるで新品?と見紛うような綺麗な一品でほっとした。
真っ先にガタツキそうなヒンジ部分もまだまだしっかりしていて、液晶も綺麗ときてる。いい買い物をした。
これはこれから何年も頑張ってくれそうだ。大事に使わねば。
それにしてもいや~懐かしいね!!!
まさか自分が21世紀にこのiBookを使う事になるとは思ってもみなかった。
しかしいざ改めて使ってみると、これが中々素晴らしい。
底面の広さとラバー仕立てによる机に置いた時の安定感と、キーボードに両手を乗せた時のフィット感、そして今でも色褪せる事のないこのデザイン。
使っていてなんだが楽しくワクワクしてくる。この辺りがさすがMacだな~。
今更ながら名器、いや、名機ですわ、こりゃ。
このiBookのお陰でなんとか大修羅場は乗り切ったが、肝心の締め切りは漏れてしまった。ごめんなさい。
それにしても、Vision、あの操作感のままで誰か復刻してくれないだろうか?
この際MacでなくてWindows用でもいい。そしたら迷わずWindows導入するよ。
大昔のソフトなんで、プログラム自体は今となってはそんな大した事はないんじゃないかな~?・・・なんて甘い?
作ってくれたら10万・・・いや、20万出しても買うよ。その価値を考えたらそれでも安いくらいだ。
そういう人、俺の知ってるだけでも3人はいるので、全世界ではまず1000人はいるんじゃないかな?
20万円で1000本売れたら2億円だ!
2億円のビジネスチャンス、元Visionの開発者の方、試してみない?
ていうか、お願いします(泣)。
一生あなたに付いていきます。
ええ、もちろんVision様に。
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実は逝ってしまったiMacDV400のハードディスクの中には、あとほんの少しで完成寸前だったデータが残されていた。
果たしてこのデータは救出できたのか?
続きは次回!!!