チェリーの音楽幕府

音楽の話題が多いと見せかけてそうでもない

11月23日  -またしても昼メロに-

 それはそうとさぁ、『真実一路』がここに来てやっと面白くなってきたんだよ。

開始当初は登場人物の年齢的な部分でかなりの無理があり、物語自体も期待していた割には大して面白くはなかった。それでもいつか面白くなる予感がどこかにあってしばらく見続けていたんだが、とにかくヒロインの言動全てに腹が立ち、何度観るのを止めようと思ったことか。しかしいつしか毎日そのヒロインに腹を立てずにはなんだか一日が始まらないような気になり、「今日のむつこ」は一体何をしでかすのか?を心待ちにする自分がそこにいた。

 物語は昼メロ定番で、時代をそれぞれ大きく三つに分けている。それが最近ついに第三部に突入した。いままでのイライラは全てこの第三部の為の大いなる序章であったことを思い知らされた。ヒロインむつ子のダメダメぶりがここにきてついに大炸裂した! ふてぶてしさ憎たらしさ大全開である。

 「あたしの何処が悪いっていうのよ」→「全部だよ!」

 「あたしが一体何をしたっていうのよ」→「とぼけるな!」

 「みんなしてあたしにひどいことばっかり」→「お前が言うな!」

 と、テレビに向かってポンポンと即座に安心して突っ込みを入れられるという、昼メロの楽しみ方を知ってる人なら泣いて喜ぶ展開になってまいりました。

 昼メロというのは、『真珠夫人』でいうヨリ子や『新・愛の嵐』ではヒデ子といった徹底的に嫌われる「ひっかき回して叩かれ役」が必ずいるもんだけど、この『真実一路』ではついに主人公であるはずのヒロインにその役割をさせてしまったというのが、ある意味ドラマ史上画期的かもしれない。

 そもそも主人公に感情移入できてなんぼであろうドラマの世界において、この「一切共感が出来ない主人公」というのは斬新だ。『新・愛の嵐』の時もヒロインのひかるに若干その徴候が芽生えていた気もするが、まさかここまで全開でくるとは、、、やられたよ東海テレビ

 ていうかそんなに主人公嫌わせておいて最後は一体どーするつもりなんだ???

 また来週もテレビの前で叫びたい。

「むつこぉぉぉぉ~~~~~~!!!!!!!!!」